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やさぐれ漫画描き、広枝出海のブログです。 創作同人情報、美術展やら映画感想など 獺祭状態でつらつら書きたいな~、と。 カワウソは取った魚を祭るように陳列するそうですが、散らかしているだけとは言ってはいけないお約束(^_^;)          無断転載はどうぞご遠慮下さいませ<(_ _)>

   
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とうとう…やっちゃってしまいました(^_^;)

Hurtsなだけに痛くていいんだもん!と開き直り…。
自作痛ケースww!↓


遠目には痛く見えないんじゃないかと(弱虫)アートっぽい画像のヤツで。
エッシャー好きー♡
けど小さくて誰だか分かりません(ノω・`o)
サイズ合わせようとしたら歪んじゃったし…。
そこはシュールレアリスムにこじつけて、自分を納得させましたがw
ケースっていうか、正確にはシールですが(クリアケース被せてます)w

あいほん以外のマイナー機種人間には、
自作のハードルが異様に高いことを思い知らされました…。
何が大変だったって…カメラとスピーカー位置のカットがもう…。
カッターワークの鬼としては(誰)惨敗の出来ですが、
このくらい荒い画像ならボロは出まい…フフ。

けっこう構図が気に入ってるので、
リベンジ兼ねてグレースケールバージョンも作りたいかも((*´ω`))


もう一枚やってしまった…(^_^;)
カメラ目線バージョンw
これは痛ケース決定。言い逃れできん…(((((((( ;゚ω゚))
でもいいんだもん、持ち主がにまにまできるからww
手袋&三つ揃いバージョンですよ!きゃー(すみません、ビョーキです…)

唯一の痛恨。スピーカー避けたら文字のバランスが…ううむ。



本当は薔薇咥えてる画像にしたかったのですが、
何かが取り返しのつかないことになりそうで、踏みとどまりました………。


======= 8月23日追記(お返事) ====================

もぐらさん、コメントありがとうございます(。^ω^。)!
連絡先が分からなかったのでこちらで失礼いたします。
はまるタイミングが惜しかったですね~(・ω・。`)
私もにわかなので、あのサマソニ見たかった!とか今頃ギリギリしていますw
そう!手袋いいですよねw!!フジのライブは冥土の土産です♡
痛ケース、もぐらさんもいかがですか!?

オリジナルはもちろんですが、
個人的にはオアシスの「Wonder wall」の カバーアレンジが大好きなんです。
よかったら是非ユーチューブで探してみて下さい♪
これ聞いて「ほんとにセオって声いいな~っ(〃゚ω゚〃)」てうっとりしてますww
単独本当に期待したいですよねー!!

拍手[1回]

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7月27日。ついにフジロックに行っちゃいました!
そう、全てはHURTSのためだけに( ・`ω・´)っ!!

高いし。
暑いし。
山だし。と、
私にとっては最早悟りを開けるんじゃないかっていうくらいの3重苦行だったわけですが、散々迷った末に行ってまいりました!

結論から言うと、悟りは開けなかったけどw

HURTS、すっっっっごく良かった!
良かった!!良かったです(〃゚ω゚〃)!!!!
(大事なことなので3回言いましたw!)


準備中の図。ライブはセキュリティが怖くてとても撮れん…。


まずは自分タイムスケジュール↓。

7時20分からのHURTSが全目的なので、行列時間込みで考えても最悪4時につけばいいや~、とまったり12時半に越後湯沢。
バス2時間待ちという噂におびえつつ…って、あれ?
人…少ないΣ( ゚ω゚)
ピーク時間は過ぎていたらしく、10分くらいで座ってバスに。
この時点で時折日が差すものの、涼しく快適♡
けど、東京駅のホームで目の前のおねえさんがおもむろにビーサンから長靴に履き替えるのを見ていたので既に不吉な予感。(折り畳み長靴って便利そー)

40分程で会場到着。
入口遠いな~、と思う前にリストバンド交換所がすごい行列なことに気付く(((((((( ;゚ω゚))))))
バスは待たなかったのになんで!?
けど、時間はたっぷりあるので焦らず1時間で無事リストバンドゲット。
この時点で雨がちょっとずつ。けど、このくらいならむしろ涼しくていいかも~、とのんびり構えつつ、300均のレインポンチョが早くも出動。なんか同じの着てる人見かけてニヤリ。


遠くに見えるレッドマーキー。山が墨絵のよう…。

そうそう、トイレ行っておこうっと、などと並んでるうちに雨が本気出してくる(((((((ι゚ω゚;)
お守りのつもりのレインズボンまで出動(使わないだろうと思ってたのに…)
雨対策まさかのフル装備完了。着いたばっかりなのにぃぃ。

がっつりやる気を出してきた雨から逃れるように、プッシュされてるトム・オデールをちょこっと覗く。
どこまでが本気の客で、どこまでが雨宿り組だったんだろう…。
ごはん食べてる人までいたけど(笑)

雷まで鳴り出す中、意を決してグリーンステージの向こうにあるらしい、アーティストグッズ販売所へ。

がっつり雨のグリーンステージ。果敢に聴いてる人、椅子で寝てる人。…凄過ぎ。

グリーンは田んぼと化すと聞いて、すごく迷ったものの、あるかどうかも分からないHURTSのグッズを求めてぬかるみを行軍。
けど、これは正解だった♡!
サイトでは販売未定となってたけど、かろうじてTシャツ発見。買いでしょ!


だけど、これ…そうです。1stアルバムのジャケット写真…(-ω-*)
やっつけ感が半端な…げふんげふん。
更におうちでよく見たらハイチ製。なぜハイチ…。
私のクローゼットにハイチ産がやってくる日が来ようとはw
オカルト大好きな私にブードゥーなTシャツって運命っすかwww

ほんとはもっと奥地wも覗いてみたかったものの、雨に挫折。
Tシャツに満足して大人しくレッドに戻りました。
お目当て前に疲労困憊しちゃまずいしねー。

流石に何か燃料をと思い、色々屋台は美味しそうだったけど食べやすそうな(雨ですから…)牛タンつくね串購入。んまーい( ´ω`)疲れた体に肉が沁みわたるぅぅ~。
充電完了したところで早々にレッドに腰を据える。
5時くらい?屋根ありのステージは雨だと客の本気度が謎だな~、と悩みながらも
前の方に行ってみる。
あんまり前に陣取ると本気のファンの人に悪いしなぁ…と思いつつ、あくまで控えめにw

全然知らない人たちだったけど、音楽はメロウできれいでした。
ボーカルのチャラい印象とは随分違うな…。
だけど、あんまりこだわらない方なのか歌が重低音に消されてよく分かりませんでした…(-_-;)
なんか喋ってたけど、英語分かんない…ていうより本気で聞こえなかったしw

で。
前ににじりよりつつ「これが終わったら最前列ゲット最前列ゲット」とイメージトレーニングしていたのに…終演しても最前列は誰も動かず。
まさかの全員HURTS待ち組Σ( ゚ω゚)
悔しいような、嬉しいような…私の見通しが甘過ぎたよぅぅぅ(ノω≦`)ノ。゚
動くのは半分くらいかな、とは思ってたんだけど。
どんだけダシだったんだ、前の奏者…。

それでも私もにじりよっていたのでw2列目は確保できました。中央やや左寄り。
おお…このポジションはなんかいいんじゃない(〃゚ω゚〃)!?
スタンドマイクが綺麗に見えるじゃないですかー♡
そしたら隣にいた女の人が「セオはやや左寄りによく来るのよ」
と耳より情報を下さいました。
まじですか、偶然だったけどもしかしてものすごくいい場所ですか!?

 
準備中の図その2。

高まるわくわくボルテージ!
動画でお馴染みのバンドメンバーさんが、テストするのを見てどきどき!
そして置かれるサーキュレーター。
こ、これは!暑さ対策ですね!?
つまり厚着=スーツを期待しちゃっていいんですか!?
ここ最近の海外フェスのセオさんは、シャツ1枚か
下手すればTシャツというユルさの極限な格好だったので秘かに危惧してたんですが(笑)
お願いだからTシャツはやめて~~~。色んなイミで高まるどきどき(^_^;)

そして!!!

セオ&アダムさん登場!!きゃー!!!!!!

何がきゃーって。

黒スーツ&黒革手袋キターーーーーーーー!!!!!

雨で冷えて来たとはいえ、日本の夏ですよ!?
手袋なんて海外フェスでも初夏以降お目にかからなかったのに…!!!
セオさん分かってらっしゃる!そう!そのお姿を待っていたんです!!
暑いのに…高温多湿の日本でよくぞ!
ありがとう!ありがとうセオ!!!
この時点ですでにかなり感動の私。゚(゚´ω`゚)゚。
だってだって、スーツはまだしも革手袋はほんとに予想してなかったんだもん。
あああ生セオさん、実物もステキ過ぎ!
そしてそのサービス精神!素晴らし過ぎ!!!

 
きんきゅー落書き(画像ないので(^_^;))
金属縁取りボタンに裾長めの麗しいスーツ姿、そして手袋ですよ!!
後半乱れた御髪とか、暑さで途中から胸元大幅開襟のシャツ(暑いのに無理してくれて本当に感謝!)
ヘタレ絵で言うのもなんですが…絵になります( ´ω`)

実物のイケメンさにうっとりしつつも、しょっぱなから会場はハイテンション。
すごく写真撮りたい衝動にかられつつもガマンの子。
そしたら後ろの方の人ががっつり動画撮ってたらしく、
ボブサップクローンなセキュリティのおにいさんに
ペンライトで指されて激しく注意される。
うん、私だって我慢してるんだもんね!って、
ボブサップにいさん邪魔!セオが見えないから早くどいてw!

レッドのステージは思ったより狭いな~、と思ったら実際狭いらしく
ダンサーのお姉さんは今回不在。
でもいいの。その分セオさんが近いもんw!

で、今季のメニュー(?)マイクスタンドぶん回しパフォーマンス出たー!
…と思ったらやっぱり狭いらしく、ぶん回しに躊躇するセオさん。
機材壊したらまずいもんね。
「おっとっと」てな感じで周りの機材に気づかいするセオさんが、
なんかかわいかったです(〃゚ω゚〃)
その分を取り戻したかったのか、後半のスタンド折りパフォーマンスは念入りに折ってましたww
破壊パフォーマンスってあんまり好きじゃないけど、
あの几帳面なまでの細かい折りっぷりは微笑ましくてよかったですw

セオさんに煽られて手を振り、合唱し、盛り上がる観客。
後ろは全然見えなかったけど(見る余裕もなかったけど)
私も10年分くらいの大声&黄色い声大放出w楽しー!!

そしてセオさんと目が合った!!………気がするww!!!
そっか、これが世間で聞くいわゆる「目が合った気がする病」か(_ω_)!
いいの、勝手に目が合ったことにしちゃうよ!
セオさんの視線がセクシー過ぎてやばいーー!

「ILLUMINATED」に入る前、セオさんが「スマホの明かりを振って!」と要求。
はっ、これはチャンスでは!?
すかさず携帯を取り出し、かざしつつ~の撮影に挑む(こら)
案の定ボブサップにいさんに睨まれる私(こういうとき前列は不利だ…)
けど、どうせピンボケですからっ。
どこにも流出させませんからっ。一枚くらいは許して下さいよぅぅ。
恐れ知らずで挑んだ撮影はやっぱりピンボケ(色んなイミでアップできんな…これ)
でも私だけのお宝画像ゲット~~~♡(ピンボケだけど!)

そして!なんと!!

セオさんがステージから
降りて来てくれたーーーΣΣ( ゚ω゚) !!!

やっ、ややや、これは超レアでは!?
ステージから降りてきてくれるなんて他のフェスでやってた??
ヤバそうな客はいないと判断してくれたのか、
ボブサップにいさんズがいるから安心と思ったのか。
左から降りて来てくれたよー!
近い!ちっかいよぉぉーーー!!きゃーーーーー(〃゚ω゚〃)!!!
手が届く…とまではいかなかったけど、かなりそれに近い距離。目の前じゃん!!
きゃああ!ほんっとーに来て良かったーーー!!!!

徐々に後ろから押されつつ、テンションはいよいよ大盛り上がり。
女の子だけかな、と思ったら男の人からの黄色い声((^_^;)?)も結構目立ってました。
イケメン売りが全てじゃないもんね。
基本、実力押しですから!
ていうか、私もはまったのはライブ動画見てからだしな。
録音CDより生の方が数倍いいんだもん!

「セオ!」「セオ!」の声の中、時折まじる「アダム!」の声にアダムさんも嬉しそうw
ていうか遠目にもアダムさん色白過ぎ。ううむ…羨ましい。
ギター持ってのからみとか、キーボードに寄り添う図とかは今回なかったけど、
あれもやって欲しかったなあ。

ラストは「STAY」。
「ステーイ!ステーーーイ!!」の大合唱!
ああもう、ほんとに行かないで下さいって感じ。
ほんとに、ほんとに素晴らしい1時間でした…!!!

最前列左側の人たちが熱く「アダムー!」と連呼してるのに気付いたアダムさん。
寄ってきてお礼してるのがいじらしかったですw
アダムさんもかわいいな~。


終演後、お隣だった人が小学生のお孫さん連れだと知ったんですが(若っっっ!!)
お母さんと左側前列にいたその子はセオさんに手を振って貰ったんだそうで。
彼はきょとんとしてたけど、羨ましいっ!羨まし過ぎ!!
そしてセオ優しい!いいひとだ~。
1曲ごとに「アリガトウ」「アリガトウゴザイマス」と言ってくれるのも
嬉しかったし、いや~、イケメンに優しさって無敵過ぎでしょw


レッドを出ると外の雨は完全に止んでました。

ちょっとビョークも見たかったけど、帰りの足が不安だったので諦めて。
そういえば最近ライブでビョークのカバーやってたのに今回はセオさん歌わなかったな~、ってことに終わってから気付いた私。遅っ(やっぱり直後に本家が控えてるからエンリョしたのかな?)
InterFMのブースでバラカンさんがゆらゆらしてるのを横目に見つつ。
ビョークの「アリガトーー」と言うグリーンからの声を背中で受け止めつつ
(ビョークはもうこれだけで聴いた気になりましたw)
マイベストアクトHURTSに大満足しながら帰宅。
 
帰りのバスはほとんど待ちませんでした。
(でもあまりに歩いてる人が少なくて、声掛けて来たダフ屋のお兄さんに道を確認してしまった(^_^;)ありがとうおにいさんw)

散々迷いに迷って決めたフジロック参加だったけど、
完璧な雨天だったけど(こんなに雨の中傘なしで歩いたのは中学校の校外学習以来かも(^_^;))
行って良かった!!!
素晴らしいライブをありがとう!
セオ、そしてアダム!

基本引きこもり人間には、こんな機会でもないとお外に出たりしないので(オイ)
貴重な体験でした!!!
フジロック、さいこー!!!
(その理由は90%以上HURTSありきなわけですけど(゚ω゚;;;))

次は是非、是非ゼヒ単独で来て頂きたいものです( ・`ω・´)っ
クロークに荷物置いてゆっくり聴ける環境でっw!


===== 8月5日追記。======
 colonyさん、コメントありがとうございます♪
メールでお返ししたかったのですが、連絡先が分からなかったのでブログ記事からのお返事で失礼します<(_ _)>
わぁ!まさか見て頂けるとはお恥ずかしい(^_^;)その節はあまりお話もできなくてすみませんでした。もっとお話ししたかったんですが、日帰りだったので帰り時間が気になってしまって(ノω・`o)
息子さんの方がファンだったんですか!?なんと!やー、本当に羨ましかったです(笑)息子さんによろしくお伝え下さいませ♡あ、勿論それからタフで素敵な趣味をお持ちのcolonyさんのお母様にもどうぞよろしくお伝え下さい(。^ω^。)ノ
単独、本当に期待したいですね!私も後遺症がひどいですww


 最新PV[Somebody to Die For] こーゆーシュールなの好きだ~(≧ω≦o)そして手袋…(まだ言ってる)そして何といってもフジの時とおんなじスーツ(〃゚ω゚〃)きらーーん!!



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『カラスの教科書』(松原 始 /著 雷鳥社 2013.1.20初版)を読みました。



 

新聞書評で気になって読んでみたんですが、面白い!です。

一見、分厚いんですが(きっと紙のせい。見た目の割に軽いし)さくさくっと読めちゃいました。

著者曰く、この本は「カラスの『教科書』であり、『教化書』であり、『狂歌書』」なんだそうで。カラス愛溢れる筆者が、世間で嫌がられるこの黒い飛行生物との上手なご近所付き合いのノウハウを、ユルく分かりやすく教えてくれます。
作者さんてば、愛が高じてほとんどカラスストーカーです(動物学者は大体ストーカーなんだろうけど(^_^;))都会のカラスは菓子パンが兵糧の自分よりいいもの食べてて「くうぅ~ヽ(`ω´ ヽ)」とか。文章が実にユルい(笑)
内容は実践的(?)なのにこのユルさは大変ありがたいです。
そして何よりユルいのが折々に挟まれてる挿絵!脱力系でかわいいな~。奥付を見ればどうやら編集さんらしいΣ( ゚ω゚)まじで!? 本職の編集さんの片手間仕事とは思えないクオリティですよ、これ。大人の絵本テイストが実に良い感じです。


で、なんでカラスの本かといえば。


うちのわんこ(本籍地・庭)は貰ったごはんをすぐに食べないんですが(飽食?ホトケサマにお供え?熟成?あれはなんなんだ (`・ω・´))そのごはんを狙ってくるんですよ、ヤツが。
うちのわんこは30kg超。…のくせにカラスにびびってるわけですよ。
まあねー。敵は羽あるけどさー。
けどくやしいじゃないですか。せめて一矢報いたい…とおべんきょしてみたとゆーわけで。

なるほど。
テキもかなりなビビリなのか~Σ( ゚ω゚)
子育て中とかじゃなければ、つつかれたり齧られたりすることはないと!
ふ…ふふ…カラス恐るに足らず!

さっそくうちのわんこに教えねば!


 

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渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されている(2013.4.27~6.16)『アントニオ・ロペス』展に行ってきました。



なぜ私が模写すると黒くなるんだ…(・ω・。`)


新聞広告で初めて知った作家さんです。
現代作家(ていうか生きてる人
(^_^;))の展覧会って滅多にいかないんですが、古い写真のようなモノクロ画の女の子の絵に魅かれて行ってみました。

現代スペイン絵画界の巨匠…だそうで。
ほうほう、スペインといえばダリとかベラスケスとか!リアル系の絵の伝統はさもありなん!と想像して行ったものの、実際の印象はちょっと違ってて意外 でした( ゚ω゚)


私のイチオシは、宣伝にも使われてるロペスさんの娘さんを描いた『マリアの肖像』。

写真と見まごうばかりの写実描写ながら、まっすぐこちらを見つめる大きな瞳が物語性を感じさせて、いつまでも見ていたくなるような作品です。
広告で見たとき(このセピア調、画材何だろー?)とすごく気になってたんです。

おおお!これって鉛筆なのかー!!

そんな気もしなくはなかったけど……このサイズを鉛筆で…ひぃぃ
(((((((ι゚ω゚;)
何やら下地塗りはされてるようにも見えるんですが、説明は「板に張った紙」としかないのでなんとも。
そこが知りたいのにぃぃ!
背景のセピアっぽい色はわざとなのか汚れなのか、とか、修正跡も残ってたりどこまでが作為なのか神様の加筆wなのか。うう、気になる。
この汚れ感が実に良い味になってると思うんですが、計算だったらすごいな~。(この作品は違うようですが、ロペスさんは一枚の絵に何年もかけて加筆することが多いとか。神様の加筆も才能に含まれるってことなんだろか…)

 

そしてスペインの街角を切り取った『グラン・ビア』。

色調抑えめなところが何ともいい雰囲気。
またこの絵は遠くからみてもライティングに細かな注意が払われていて、遠くからみても味わいがあります。この絵だけ後ろを濃い色のボードにしてあるせいもあるのかな?
近くでガン見した後、対面の絵の辺りまで下がって観賞することをオススメします(〃゚ω゚〃)
b
窓越しに外を眺めてるような気分になれますよー。

 

スペイン絵画ってもっと色味が生生しいイメージがあったんですが(南欧州だから…かな?)ロペスさんの絵は全体的にくすんだ色調です。
くすんだ絵っていうと私はハンマースホイを思い出すんですが、それとも違う。
空気が乾燥してます。
ほこりっぽい…っていうのとも少し違う気がするけど、やっぱり南欧ゆえなんでしょうか。年季(笑)の入った室内も、空を大きく描いた街も、とにかくなんだか乾燥してます。
空気感。これがこの人の魅力なのかも。

そういえば同じくスペインの『ブラックブレッド』という映画も、家の汚い壁がやたら印象的でしたが(貧民の話とはいえ汚れ感が半端無かった…(^_^;)ちなみに映画自体は「貧乏人はひねくれるしかないんだ」みたいな救いのカケラもないお話でした…)
湿気がないと汚れもあまり気にしなくてもダイジョブになるんでしょうかΣ( ゚ω゚;)

 

会場ではロペスさん本人のインタビューショートフィルムも上映されてます。
対象を直に見ながらでないと描けないというロペスさんは、街中でも構わず絵筆をとります。けど、所詮簡易イーゼルなので筆を置くたびにけっこうガタガタしてます()気にならないんだ~、と変なところで感心。
本当は細かい作画技法が知りたかったんですが(せっかく御存命の作家さんなんだし)、具体的なことには一切触れてません。この人、彫刻やったり絵にも三次元的なチャレンジをしてみたり、技法に関しては色々試していそうなんだけどな。企業秘密でしょうか。
うう~残念 (・´ω`・)

寡作な作家さんなので点数はあまり多くありませんが、時間かかってるだけに一点一点は濃密でした!

 


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『アイアンスカイ』(ティモ・ヴオレンソラ監督 2012年、フィンランド・ドイツ・オーストラリア制作)を見ました。

 

時は2018年。

大統領の人気取りと希少資源ヘリウム3採取を目的に、月へ再び降り立ったアメリカ。
だが、月の裏側にはナチス第4帝国(Σ( ゚ω゚)!!)の要塞が築かれていた。
アメリカの宇宙飛行士を「地球人が攻めてくる前兆だ!」と判断したナチスは先手必勝とばかりに地球へ、アメリカへ攻め込む     

 

ここで「月基地築けるような軍事力があったら、そもそも第二次大戦で負けてないよね?」とか突っ込んぢゃダメっす(^_^;)そこは触れないお約束。いちいち考えたらこのテの映画は見られません()

月基地というハイテクな響きにも関わらず、ナチ要塞ってばサイドカー付きバイク走ってます。
黒制服は当然外せません。
宇宙船は基本の円盤型にツェッペリン飛行船型 (゚ω゚;;;)!

この宇宙船の大事な動力源が、捕まえた黒人宇宙飛行士(でも職業モデル)の持ってたiphoneとゆーのが設定凝りまくり。←秘蔵の巨大戦艦はipadが動力源になるのです。どんだけすごいんだジョブズ!

 

この映画が独特なのは、ファンからカンパ(一億!)を募って、しかも制作の手伝いもして貰いながら作られたファンとスタッフの愛のコラボ( ´ω`)作品だということ。
B級ナチ映画はゴロゴロしてますが、この特殊な制作過程に魅かれたのが見るきっかけでした。しかも制作はフィンランドにドイツ
アメリカのB級映画なら展開も読めますが、これは期待しないわけにはいきません。日本だったら、自前で日本軍もののB級映画なんてありえないですよね?

と、いうわけでのナチ側視点で話は展開します。

血気盛んにアメリカに降り立ったナチ次期総統候補アドラー(ゲッツ・オットー)と、彼の婚約者レナーテ(ユリア・ディーツェ)は、そのイカレっぷりを大統領広報官(エキセントリックなファッションコーディネーター(^_^;))に気に入られ、ホワイトハウス入りした挙句に大統領の演説指南役に。
なんとナチ仕込みの演説は大好評。
ところでこの大統領、どっからどー見てもペイリンさん(コメンタリーでは明言してます)極右な演説が受けちゃうとか、ただのジョークと笑い飛ばせない怖さが潜んでます。

ストーリーは正直もっと弾けてもいいんじゃないかな?と感じましたが、自虐コメディだと思えばこれでも快挙なのかも。
全体的な筋より、ちょこちょこ挟まれる政治ネタが私的ツボでした。
国連で、襲撃してきた宇宙船をすかさず「うちの将軍様が作りました!」とぶち上げて、しかも即笑い飛ばされちゃう某国代表とか (_ω_)
勝ち戦で票を獲得したい大統領が「アメリカがまともに倒したのはナチだけなんだから」って言っちゃうとことか(この台詞、ハリウッド映画だったら採用されるのかなぁ…)

以下はややネタバレですが…。

襲い来るナチ船団に「ラッキー♡戦争ができる!これで次期大統領選は安泰♪」とアメリカ大統領が手柄を独り占めしようとしたら、他国もぞろぞろと宇宙船を出してくるくだり。
おおお!日本の戦艦もあるよーーーっ (〃゚ω゚〃)!!
出資したファンの国籍を考えて…、てなことを監督が説明してたので、理由はそんなところなのかもですが「ああ、日本も軍事的に国際社会で認められてるんだ…」と、なんかすごく嬉しかったです。

 

一番感心したのは、資金不足と言う割にはちゃんとSF映画な仕上がりになっているところ。もっとCGとかチープかなと想像してたんですが、意外でした。
ファンを裏切れないという情熱の勝利なんでしょうか。

けど、これだけは言いたい…っ。

ヒロインは金髪の美人女優さんで申し分ないんですが、総統候補の親衛隊准将さん…。2mのがっしりした体格は確かにSSにぴったりですよ?でもでも…
もーちょっとイケメンの俳優さんが見つからなかったのー (>ω<)!?
フィンランドなら長身の金髪美形なんかいくらでもいるっしょー!?B級ならここは絶対外しちゃダメーっ(力説)!
…それともあの俳優さんのお顔ってあちらではイケメンの部類なんだろか…(けど金髪じゃないよね)?個人的にものすっごい残念ポイントがここでした…。

ナチ映画のSS=美形。これ鉄則ですヽ(`・ω・´)キラーン!
その一番の好例に私が押したいのは『蜘蛛女のキス』!
あの映画に出てくるSSはほんとに美形俳優さんだったと思ふ…(けどキャッシュを探しても名前を見つけられなかった…回想シーンの端役だから?ううむ残念)。『蜘蛛女~』は美形というのがストーリー上重要だからかもだけど、でも…ねえ()?いかにもな美形俳優だったらもっと盛り上がれたのにな~(※私比較)

 

コメンタリーで監督が「SF映画ではなく、戦争コメディ映画として見て欲しい」てなことを言ってましたが、まさにその通りだと感じました。単純に笑える話を期待するとがっかりするかも。ナチの暴れっぷりより、大団円後の国連の泥仕合の方が黒くて笑えました。

 

そして、何がブラックジョークって…
ナチ演説を披露するホワイトハウスはドイツロケだって事実Σ( ゚ω゚)
これがこの作品の一番の衝撃でした。
NYの街並みとかほとんどドイツで撮影されたとか。お財布事情が理由のようですが、うーん…灰になったヒトラーが知ったらどう感じるんだろ…。

 

…と、ここまで書いてみて気づいたこと。

そっか、この映画ってコメンタリーもかなり面白かったんだ~!DVDでご覧になる方はオーディオコメンタリーも是非お忘れなく!数倍面白くなりますよー。

蛇足ですが。
オーディオコメンタリーがつまんない事もあるんだよね…。
この間見た『スカイキャプテン』はアメコミ苦手な私でも珍しく面白いと思えたのに(映像の色味がぼやーんと滲んでてすごく綺麗!カラー撮影したのを一旦モノクロにして、更に色を付け直したそうですが。このこだわりっぷりは流石オタク 笑)あの色調はCGにしかできないよなー)、…ですがコメンタリーのつまんないことったら (-ω-*)。多分、CG作業ばっかだと語ることってなくなっちゃうのかな?って思いましたです。額に汗した苦労話の前では、パソコン作業の苦労って霞んじゃうのかな、と。

 

 

で。なんとこの映画がたたって監督さんが拉致られてしまったそうで。




作中の「宇宙船はうちの将軍様が作りました(゚ω゚*)ノ!」…国連一同(笑)、というのが災いだったらしく。
アイアンスカイ続編決定だそーですΣ( ゚ω゚)
予告トレーラー(?)監督さんノリノリw(そして痩せればけっこうイケメンぽい)
もうナチじゃないなら続編て言えるんか!?とか、そもそも映画公開まであの体制続いてるんですか?とか、まあ突っ込みどころは満載です(^_^;)私としてはナチの滅びの美学的なロマンがない時点でちょっと…ですけど。現在進行形のネタを扱う難しさとか、絵的な地味さとか、前作よりハードル上がってる気がしますが、一応風刺ネタ山盛りを期待(笑)

例によってカンパ絶賛大募集中らしいので、ご興味おありの方はいかがでしょう?  


拍手[1回]

『リヴィッド』(ジュリアン・モーリー、アレクサンドル・バスティロ監督 2011年フランス制作)を見ました。




ホラー映画って自分から積極的に見たりはしないんですが(ホラーは好きなんだけど…ホラー映画ってなんか違うんだよなぁ…)
トレーラーの雰囲気が良い感じだったのでチャレンジ ( ・`ω・´)

フランスのひなびた港町。看護師見習い(?はっきりとは説明されないので今ひとつ謎)のリュシーは先輩の中年女と車で訪問看護に回る。
そのうちの一軒はうっそうとした森の中の廃墟のような屋敷。そこには寝たきりだという老婆がなぜか輸血を施されていた。
「ここには宝があるそうよ。でも私も探したけど見つからないわ」
女の一言は、今の生活にうんざりしていたリュシーの心を惹き付けた。同じように閉塞感を抱える男友達らと、なし崩しに話はまとまり、宝を盗み出そうと屋敷に侵入してしまう。
しかしそこで彼らが見つけたのは老婆の、若くして亡くなった娘のはく製だった    

 

寂しげな海。
左右の眼の色が違うヒロイン。
廃墟同然の屋敷。
ミイラのような老婆。
惨殺される少女。
バレリーナ姿のはく製の娘…。

なんか色々てんこ盛りです(^_^;)
流血スプラッタも大盤振る舞いですが、その一方で映像はフシギと抒情的。娘の部屋でお茶会ポーズしてる動物のはく製とか、ベールを被ったバレリーナの少女たちとか、はく製作りの部屋とか。かと思えば少女も婆様もエンリョなくボコってます(これ、日本だったらNGなんじゃ…(; ゚ ω゚))。
情感を無くすとハリウッドホラーで、情感があるのがフレンチホラーってことでしょーか(ネオフレンチホラーと煽ってますが)
基本の、閉じ込められて「ぎゃー」って展開ではあるんですが、むしろ後半が見どころなのかも。リアル犯罪込み、吸血鬼もの、心霊もの、さらには少女たちの百合っぽいような友情?まで…ほんとにいろいろ入ってます。

監督さん、インタビューで「カテゴライズできないものを作るなと批評家から怒られた」と言ってますが…。
うん…確かに()
でも嫌いじゃないなー。こーゆーの( ´ω`)ていうか好き。作品ジャンルって境界線をきっぱり引かなければならないものなのかなぁ。

ラストに意味不明感はありますが(言いたいことは分かんなくはないけど…。スプラッタ展開からまさかこう締めくくって来るとはビックリ)最後の方の展開はかなり好きです。ただの雰囲気フリだけかと思ってた伏線も一通り回収されてるので、意外と破綻もない()ヘテロクロミア(古いフランスの神話に「二つの魂を持つ」って話があるそうで ※監督談)に、ちゃんとストーリー上の意味あったんだ!って逆に驚いたり(^_^;)

もろ手を挙げて「面白いよ!!」とも言いづらいけど、ストーリー性の濃い、大長編PVみたいだと思いました。もーちょっと流血控え目の方が好みなんだけども(血ぃ出せば怖かろ?って西洋ホラー映画はどうにも違和感が……)
とにかくやたら映像に雰囲気ありまくり。やっぱフランス映画は違うな~。

ところで。
あの屋敷は日本人のイメージするフランスのお屋敷っぽくない…(・ω・。`)
アメリカンスタイルっぽく見えるんだけど。もっとおフランスしたお屋敷にできなかったのかな…惜しい っ(・´ω`・)

 

けどなにより、ベール被ったバレリーナ姿の女の子!

もうそれだけでゴシックホラー!


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コミティア、無事参加してきました(^_^;)
足を運んで下さった方、お買い上げ下さった方、ほんっとーーーーにありがとうございました!!




2月の宣言には程遠い枚数でしたが、なんとかコピー誌の体裁は取れる枚数になったので「ギリ可」って感じかと。…はい、自分に甘いダメ人間でございます…。

そんな残念な出来にも関わらず、忘れず新刊をお求めになって下さった方には本当に本当に頭が下がります。そしてダラダラ続けてしまってるにも関わらず、大人買いして下さった方にも大感謝です。お客様は神様です…!ありがたや~。゚(゚´ω`゚)゚。

次の参加は秋の予定です。
間が空いても、亀の歩みでも、見捨てず来て下さる方がいるのをココロの支え&栄養に、きちんと製本完結させる予定です( ・`ω・´)キラーン!

ということで夏の暑さを挟んでもお忘れなければ、是非ゼヒまたお越し下さいませ。
よろしくお願いします<m(__)m>


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5月5日のコミティアに参加しますφ(・ω・´;)
スペースは『 ね61a 』です。



1940年のナチスドイツを舞台にしたオカルトファンタジー『レーベンスバウムの魔女』の
続刊(
……コピー誌ですが……)出します。

もひとつ。
カエルグッズに人生を捧げる『みどかえ』さんのカエルだけ少女漫画アンソロジー『みわくのかえる』もありますので、カエルスキーな方はこちらもご注目(。^ω^。)ノ




…と、とりあえず告知はしてみましたが………全てはこれからです(いや前にも同じこと書いてたような…で、でじゃぶ…)

全く前進できる予感がしませんが、奇蹟を信じて(笑)良かったらどうぞお越し下さいませ(ノω≦`)


上のカラーの件。
水張りをめんどくさがったら案の定紙が波波になり、スキャンが上手くいかないとゆーしょっぱなからの失態ですが(補正してたら薄い色が全部飛んだ……。゚(゚´ω`゚)゚。)
手間は惜しんじゃいけません。……えええ。

あっ、反省して表紙はちゃんと水張りしたので、きっとスキャンはキレイに行くでせう(_ω_)
(人様には決してお見せできない反則水張りだけどもね…)





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東京都写真美術館で開催されている(2013.3.5~5.6)、
『アーウィン・ブルーメンフェルド(エルヴィン・ブルーメンフェルト)~美の秘密~』展に行ってきました。


 
写真て全然分かんないのですが、この人の写真は印象深くて別格でした。

知ったきっかけは、日経新聞の平成21年10月19日付朝刊に出ていた
『リュシアン・ルロンのドレスを着たエッフェル塔の上のリザ・フォンサグリーヴ』
エッフェル塔の上で命綱もなしに、危うい足場から風を受けてドレスをひらめかせる…。
何かに逆らうかのように。何かから解き放たれるように…。
すごく衝撃的でした。だってこれ、1939年の撮影なんですよ?
ドイツ系ユダヤ人の写真家が、ナチスドイツのパリ侵攻の直前にこんな写真を撮っている。芸術家の予知能力のようなものを感じました。すごい…!!

なんで掲載紙の年月日まで覚えてるかっていうと、切り抜きをずっと飾ってたからw(´ω`;)
いい加減、切り抜きも黄ばみかけてきたところの今回の展覧会ですよ!他の作品は一切知らないものの、この作品の磁力に勝てず見に行きました!ついでにポスターもあったら欲しい!

初の回顧展だそうで、私みたいな知識ゼロの人間にもとっつきやすい構成でした。
ブルーメンフェルトさんはドイツに生まれたものの、ユダヤ人迫害の嵐から逃れてオランダ、フランス、アメリカと移り住んでた人なんですね。尖鋭的な芸術写真家の顔と、ファッション誌写真家の顔も持ってた人だとは。私の好きなこの『リュシアン・ルロンの~』もヴォーグに掲載された作品です(ちなみにモデルは奥さんだそうで。だからこんな曲芸まがいのショットもOKしちゃったのかな(^_^;)?)

いわゆる現代美術な感じの一連のモノクロ写真も良かったですが、初心者にはやっぱりファッション写真の方が馴染みがいいです(笑)今見ても構図とか洗練されててオシャレだな~。
で、今更ながらの発見だったのが「戦時中もアメリカはヴォーグを出していた」こと(((((((ι゚ω゚;)戦況の深刻化とともに戦争色も滲んではきますが、あくまでオシャレです。カラーです!大日本帝国大和撫子が、もんぺに竹槍で頑張ってた時期にこれですよ?そりゃあ負けるよね…ぅぅ(。-ω-)

今のファッション写真の加工しまくりな流れから見ると、毛穴とか小じわとか鮮明なのも新鮮でした(笑)当時はフツーだったのか、ブルーメンフェルトさんの主義なのかは分かりませんが。こういった写真を見ると…やっぱ修正しすぎはいかんですよ( ´ω`)

彼は反ナチの姿勢を隠さない反骨の人でもあったようで、ナチの内閣承認の年には髑髏なヒトラーの写真なんかも発表してます。後にアメリカに大いに活用されたそうですが。こんな作品発表して死なずにすんだとは。このひと、運が良かったんだろうなあ。

…とまあ、それぞれ見応えはあったんですが。
…………あれ?
………………お目当ての作品が…………ない。
えええええええ~~~~~~っΣ( ゚ω゚) !?

似た構図の作品はあるんだけど、いやそれじゃなくてですね。
あっちの!ドレスひらひらって方はどこですかー!
しまった…っ。回顧展だっていうから絶対あると信じきってた…っ!回顧展なら外せない代表作だと思うんですが!オトナの事情ですか!?
カタログの年表(?)には小さく入ってただけに、がっかり感が半端ない………。
更になぜか会場にはないその作品の絵ハガキが、下のミュージアムショップにはあるという…(でもこれ多分、通常売ってるやつだよね)涙目で絵ハガキ買いました…。
私的今回の収穫は、切り抜きが絵ハガキに出世したことです(笑)

そして恒例の「欲しい絵ハガキは絶対売ってない」ジンクスは、ナタリア・パスコってモデルの女の子がレンブラント風に写ってるモノクロ作品。キリッとした眼差しが良い感じだったのにな…残念。まあ今回は欲しい絵ハガキが手に入ったので、ジンクスじゃないかもですが(でもなんか違う…)


ほんとは作品を紹介したいんですが、オトナの事情があるっぽいのでヘタレ絵(構図パクリ。マグリットにダリ9:1な感じ(^_^;))で。
ほんとにいい写真ですので、気になる方は是非探して見て下さい♡

出した自叙伝はドイツ語だったそうです。なので名前はドイツ語表記にしてみました。あちこち移住しても、結局彼の根っこはドイツにあるんだろうな、と思ったので。



そんで。

同じく東京都写真美術館で開催の『マリオ・ジャコメッリ写真展』(2013.3.23~5.12)
チラシに魅かれました♡もう開催されてるっぽいですが、これも気になる…。
アオリがまた何ともステキ「白、それは虚無。黒、それは傷痕(きずあと)。」…って。
なんかHURTSっぽいぞ!←(現在完全にやられております(^_^;))

神父の服ってどうもホラーに見えて、色々ダークな想像をかき立てられてしまうんですが(^_^;)私だけ?(きっとエクソシストとか!ザ・ライトとか!あの辺の映画のせいだっ!)
機会があれば見に行きたいデス。








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去年の秋にいきなりはまったニワカですが(^_^;)絶賛マイブーム中です。
で、待望のセカンドアルバム『EXILE』出ました!きゃーー(≧ω≦o)!!



輸入盤と国内盤どっちにしようか散々迷った挙句、曲収録の多い国内盤を選んだ貧乏性ですが(;´ω`)
ちゃんと発売日に!強風の吹き荒れる中砂まみれになりながら!
買いにいきましたともさ( ・`ω・´)っ!!

地元のCD屋さんでは店員さんがイチオシプッシュしてくれてて感動したです…。
そうだよね!いいよねHURTS!
Sさん、あなたを私の心の友と呼ばせて下さい…きらーん。

一番初めに知ったのはテレ東のランキング番組で、「BETTER THAN LOVE」のPVでした。
曲よりは「愛の嵐」オマージュのシュールで耽美な映像がやたら印象的で。
ボーカルもイケメンだな~とは思ったけど、その時ははまらず。
今にしてみれば実に惜しい…っ!
サマソニとかライブとか行きたかったよぅぅ。

で、何となく思い出してユーチューブでPV漁ってるうちに気になり出し、
 ↓
とりあえずCDレンタルしてみよっか、
 ↓
無限ループで聞いてる自分に気づき「HAPPINESS」購入。
 ↓
ライブ動画を漁り、くぎ付け「きゃーーーーーーーーーーーーーー(〃゚ω゚〃)!!!!!」
 ↑
いまココ(笑)。

ボーカルのセオさんの歌う姿が堪りません…。
スーツ!
直立不動!
手の仕草!
特にあの手ー!計算ですか?天然ですか!?だとしたらレベル高過ぎるー!

…けど、

どっかでセオさんと
シマリスの写真並べてる人がいて。

……以来シマリスがはむはむしてるようにしか見えなくなりました………。
いいけどね…シマリスもかわいいからさ…(・´ω`・)


曲も好きなんですが、この人たちの映像センスもかなり好きです。
ちょこちょこシュールレアリスム入ってる感じとか。
マグリットっぽい写真も好きっす♡
でもやり過ぎないストイックな感じが多分私的ツボなんだろーな。
常に黒押しなのがまた良し!です。

正直「Miracle」のPVはあんまり好みじゃなかったので、差し替えられていっそすっきり(^_^;)
(焼いてたのがNGだったのかな?厳しいなキリスト教圏…)
差し替えバージョンはかなりやっつけな感じが残念だけど。
「Exile」のPVみたいな感じでまた作ってくれたら嬉しいな~。
あれは結構好きだった…。
是非是非次に期待したいです。

で、「EXILE」も只今大絶賛ヘビロテ中です(●^ω^●)
耳が疲れないのはなんでかな~と考えて、
きっと声が私のドストライクなんだ!と気付きました。
どっちかっていうと普段の話し声の方が好みだけども。
このままいけば、もしかしたら夢のスピードラーニングもいけるかも!?(あと百年くらいしたら)


絵はアルバムの中の「The crow」のイメージで。
あんま似てませんが(;´ω`)
少し色乗せようと思ってたのにやっぱりモノクロになっちゃいました(笑)
この人たちのイメージで色を付けるのは難しい…。む~。



ついでに最初のなれそめPV(笑)




蛇足。

砂まみれで買いに行って、そういえばこのCDにも「Sandman」て曲がありまして。
砂男…。
ドイツのおとぎ話に出てくる妖怪(いや妖精?)で、こいつに砂かけられると眠くなるらしいデス。
眠くて目をこする仕草からきてるらしいですが。
でも砂かけられたら眠くなるっつーかさ……まあいいや((((;´・ω・`)
文化の違いいとおかしき。
ていうか「砂男」の響きがもう水木先生的な妖怪しかイメージできなかったり。
ドイツのはもっとファンシー(?)なお姿だと思いたいです…。





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『ブリューゲルの動く絵』でシャーロット・ランプリングを見て、なんとなく描きたくなったので(^_^;)
記憶頼みなのでポーズが若干違うかも。

『愛の嵐』(貸してくれたK嬢に感謝♡ しかし原題もですが邦題もあんまりな…)
これってSMの話…というよりはPTSDで壊れちゃったひとの話な気がするんですが。まだ逃亡ナチの話題も生々しい時代にこれを作ったのは、勇気あると思います。
いや、勇気というか…………度胸(;´ω`)?

私的にはSS役の美形度に大いに不満だったので(笑)映画の感想もいまひとつでしたが(ああでも、こんな映画で半端ない美形のSSとかだったら、ナチ賛美とか糾弾されて監督さん本気で殺されてそうだな…)
やっぱりこのシーンは特段鮮烈で背徳的で…イイっす(≧ω≦o)!
シャーロット・ランプリングきれいだし!!
いつだかのタモリ倶楽部の「映画のヌードポーズベストテン」だかの回でも3位くらいにつけてたっけ。


この踊りの直後。
生首を見せられて、一瞬の嬉しそうな顔から嫌悪の表情に変わる…あのサロメ的な彼女の演技が一番印象的でした(〃゚ω゚〃)


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『ブリューゲルの動く絵』(2011年 レフ・マイェフスキ監督 ポーランド・スウェーデン合作)を見ました。


この映画、一言で言えばブリューゲルの絵が動くんです!
……そのまんまやん/(^_^;)!

でも、まあどういったジャンルかと説明も難しく…。タイトルが全てを語っているとしかいいようがなく…。
がっ!
ブリューゲル好き、あの辺りのフランドル絵画好きなら一見の価値は大いにある映画だと思います!

物語は、パトロンである銀行家の求めに応じて、ブリューゲルが世相批判を込めつつ『十字架を担うキリスト』を制作していく過程を丹念に描いていく、というもの。

構図の意図、発想の源…。合間合間に当時のフランドルの音楽や農民の風俗が織り込まれていて、「当時はこんな感じだったのかぁ~」とリアルさに感心しちゃいました(何がリアルっておうちの汚れっぷりとか農民の開けっぴろげな感じが…(´ω`:))。

けど、主題が『十字架を担うキリスト』って知らずに見たので、途中まで状況が理解できなかった私((((;´・ω・`)
だって台詞が入るのすら始まって30分近く経ってから(!)
台詞で説明しきっちゃうのもどうかとは思うけど、ちょっと…かなり観客を突き放した作りです。全編において台詞はものすっごく少ないです。「このニコラス・ケイジ的な黒服のおっさんだれ?」とか…おっさんがユダだって分かるまでの道のりの遠いこと(笑)

私のブリューゲルのイメージは『ネーデルラントの諺』や『怠け者の天国』なんかの割と牧歌的な「農民画家」でした。なのでこの映画で「ブリューゲルって結構血生臭い時代の人だったのか~!」とちょっと開眼(や、ほんとに何にも知らなかったので…ヘリウム入りのオツムの哀しさ (。-ω-)あ、ヘリウムも今や貴重なんだっけw)
ブリューゲルの生きた16世紀前半は彼のルターの宗教改革真っ盛りな時代だったんですね。
で、発祥のご近所ってことで(?)フランドルはプロテスタント。なのに統治者のハプスブルクが分裂して、ネーデルラントはスペイン(イスパニア)ハプスブルクのカール5世の統治下に。こっちはばりばりのカトリックだったので、ネーデルラントでは異端への見せしめ処刑が日常になってしまいます。

そう知るとブリューゲルの絵の見方も重くなるなぁ…。

映画では、このカール五世下のスペイン騎兵(赤い軍服が鮮烈で印象的)のプロテスタント狩りの残虐さが一番のドラマです。
捕えられたプロテスタントがキリスト磔刑になぞらえて処刑される様。それを「時代をフランドルに移した『十字架を担うキリスト』」としてブリューゲルが画布に封じ込めるのです。
とはいえ、映画では宗教改革とか当時のヨーロッパ政治についての説明も少なく…。
キリスト教を全然知らないとかなり厳しい映画です(-_-;)
予備知識があっても、ドラマらしいドラマがあるわけではないので、気力と集中力が充実してないと意識が飛ぶ恐れあり(笑)
睡眠不足の時には見ない方が賢明です (_ω_)

一番「おお~!」と感動したのは、絵では小さく描かれた「岩山の上の風車小屋」。
映画のブリューゲルはこれを「全てを見下ろす神の目」だと説明していますが、この内部のセットが圧巻です!絵では当然内部なんて描かれていませんが、大きな歯車、洞窟を上へ上へと這うように続く長い階段(これCG?セット?すごいリアリティ…!)だけでもう圧倒されます。
このシーンだけで見た甲斐があったかな、と。

もう一つは役者のいぶし銀な豪華さ!
ブリューゲル役のルドガー・ハウアーは『ブレードランナー』でレプリカント役だった人だと後で知り「おお~!」。
そしてマリア役はシャーロット・ランプリング
『地獄に墜ちた勇者ども』に、そう!『愛の嵐』ですよ(〃゚ω゚〃)!!ハスキーな声はそのまま、自然に美しく年とってます。

あの『愛の嵐』の女優さんが、と思うとなんか感慨深かった…。

で、「これだけ当時の習俗を描き込んでるのに英語ってのがなぁ…せめて現代オランダ語だったらもっと雰囲気出たんじゃ」と若干がっかりしてたんですが(いやどっちもわかんないけど。雰囲気雰囲気(^_^;))。

…えーとナニなに?

フランドルは「オランダ南部ベルギー西部フランス北部にかけての地域」!?
で、ネーデルラントというのが今でもオランダの正しい呼び方Σ( >゚ω゚) !?
ネーデルラントってオランダの古名だと…恥。だってだって英語でもHollandって…俗称だとぅ!?
…知らんかった…っ。
なので、何語にするかはかなり難しい、と。更にスタッフの国籍も見事にばらばらなので、英語圏の作品でもないのに英語作品なわけですね。
ううむ、複雑…。







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『神々と男たち』(グザヴィエ・ボーヴォワ監督 2010年フランス制作)を見ました。

2010年のカンヌの審査員特別グランプリ受賞作品です。

とはいえ「カンヌ受賞!」のあおりに釣られると泣きを見ることもあるので(li-ω´-)あんまり期待しないよーにしよー…(笑)と思ったら、いやいや!すっごくツボでした。非常に美しい映画です!

 

1996年、アルジェリアで実際に起きたフランス人修道士にまつわる事件の映画化だそうで。
ですが、いきなりタイトルの「神々」でつまずく私 (・´ω`・)

キリスト教、つまり一神教なのになんで複数なん??と思って確認したら、誤訳ではなく原題ママ(DES HOMMES ET DES DIEX)らしく…。その理由は映画の冒頭でも提示されてたようですが…見てなかった…ていうか、なんかよくわかんなかった…(えーと、教義上の解釈でなんたらかんたらと~)ちゃんと意味があるっぽいので気になる人は各自ご確認を。私のヘリウム入りのオツムでは説明できましぇん(ノω・`o)キリスト教、難ちいよぅ…。

 

それはともかく。

映画自体は素晴らしく美しいです!ネタ的には社会派ドラマのくくりなのかも知れませんが、これは恋愛映画だ!と思いました。神への、です。

 

1996年、アルジェリアの片田舎の村にあるカトリック修道院。

フランスから派遣された修道士たちは、貧しい村人に無料で医療、書類の代筆、時には裸足の子供に靴を提供するなどキリストの教えを実践。長年の無私の奉仕活動は、イスラム教徒の村人の厚い信頼を得るようになっていた。しかし、アルジェリア国内ではイスラム原理主義「ジャマ・イスラミア」が台頭。日々強まるテロの脅威。流血と硝煙は日常の風景になっていた。やがて穏やかな村と修道院にも不穏な風が押し寄せる。
原理主義者にとって、フランス人修道士の存在は宗教的に対立するのみならず、かつての宗主国、今の貧困と混乱の元凶なのだ。いつ襲撃され、殺されても不思議はない。修道士たちのフランス本国の身内は彼らの身を案じ、しきりに帰国を促す。だが、村人たちは帰らないでくれと懇願する。村人にとって彼ら修道士は無くてはならない存在になっていたのだ。隣人を愛せよと言ったキリストの教えに殉じるのか、それとも命を惜しんで帰国するのか。修道士たちは迷い悩む。

そんなある日、クリスマスの夜。つましくキリストの生誕を祝う修道院に、原理主義者の集団が押し入って来て…。

 

元ネタの事件を知らなかったので、「ああ!早々に押し込んできちゃったよ~。もう流血展開?籠城監禁?」と冒頭からハラハラしちゃったんですが、映画の主題はそこではなかったようで。修道院に押し込んできた男たち(いかにも山賊、強盗風)の「教皇を出せ!教皇はどこだ!」の台詞に(ああ、ほんとに何も分かってないんだ…だめだ撃たれる~)と思いきや、修道院の代表のクリスチャン(ランベール・ウィルソン)が敢然かつ冷静に受け答えし、窮地を切り抜けます。実は彼らは怪我人の治療を求めてきただけ。
怪我人の居場所は遠過ぎて、医者の老修道士はとても同行できないとクリスチャンが説明すると、原理主義者のボスは意外にも理解を示して撤収します。更に、クリスチャンが別れ際「今夜は我々の神の子が生まれたお祝いだったんだ」と言うと、「それは悪かった」と謝罪までします。
テロリストと言っても分別のある人はいるんだな~、と変なところで感心。イスラム教から見てもイエスは預言者ではあるので、まあ当たり前といや当たり前なんですが(^_^;)けれど一触即発の事態だったのは事実。この夜以降、修道士たちは留まるのか帰国するのか、いよいよ決断を迫られます。

一番意外だったのは、修道士たちは必ずしも殉教を是と考えていないということ。
日本人から見るとキリシタン弾圧とか、殉教大絶賛!って感覚かと思ってたんですが(昔の宗教絵画、殉教した聖人の絵なんて必ず死因の拷問器具が添えられるし。あの感覚は相当シュールだと思う…)現代ゆえなのかフランス人ゆえなのか、彼らは生きることを第一に考えます。もうお迎えが近そうなお爺ちゃんさえ同じです。十人前後?の修道院のメンバーはお爺ちゃん率が相当高いんですが、それでも「老い先短い身だから死んで本望」とか言うような人はいません。

「帰りたい」「でも村人を裏切るのってどうよ」「どうしよう」
と三々五々意見の纏まらない修道士たちを前に、リーダーのクリスチャンの苦悩は深まります。何が悩みって、自分たちを慕い引き留めようとする村人はイスラム教徒。カトリックに帰依してはいないのです。はっきりとは描かれてませんが、おそらく修道院は植民地時代からのもののはず。少なくとも半世紀以上は経つのに、誰一人改宗していない。布教が目的のはずならどう見ても失敗です。
こっちから見ると村人の感覚って「タダで治療とかしてくれちゃう便利なお隣さん」にしか見えないわけですが…実際どうだったんだろう… 都合いいな~、って思っちゃったんだけど…(・´ω`・)カトリック信徒が引き留めるならともかく、これではクリスチャンも悩むはずです。

修道院の経営は苦しく、しかも外出も恐る恐るという中、薬も食糧も不足がちに。安全面からも生活面からも進退の決断を迫られるリーダー、クリスチャン。彼は神に祈ります。その祈りは賛美歌となり、静かなアルジェリアの景色に重なります。この折々に挟まれる賛美歌が実に清らかです。これ、ほんものの修道士の歌声?吹き替え?プロ並みの上手さにびっくり。修道院の賛美歌ってこのくらいは普通なんでしょうか。そしてアルジェリアの乾燥した風景。それは修道士たちの母国フランスより、はるかにイエスの見た風景に近いはず。そこをさ迷うように散策する姿は、無言でも苦悩が伝わります。

しかし、神は答えません。

沈黙。

 

神の沈黙に、修道士たちは悩みながらも決断します。

 


この沈黙する神への修道士たちの感情が、「これって片思いそのものじゃん!」って感じなんです。
神が振り向かなくてもただ一心に、熱烈に想いを募らせる修道士。イエス・キリストの絵にキスするお爺ちゃん修道士のシーンなんか、ドキドキものでした。信仰の話…のはずなんですが、この恋愛の匂いは何なんだろ (^_^;)意図的な演出なのかな?とも思ったんですが、そういえばこれはフランス映画。はっ、だから!?フランス映画はどんな主題でも、えろーすな感じになっちゃうとか!?ど、どーなんだろー… (*´ω`*)でもそこが出色だったと思います。宗教や政治がよく分かんなくても感情移入できるのではないでしょうか。

 

ややネタバレですが、終盤、修道士たちの晩餐でベートーベンの交響曲第七番三楽章(多分;)が流れるシーンは本当に感動ものでした。役者さんたちの何とも言い難い、達観した表情も堪りません。
久しぶりに泣きました…。

 

全体的に質素で、重苦しい話ではありますが、「いい映画」です。ラストの雪景色は心にせつなく残り続けます。事件の真相は解明されていないことも多いそうなので、ラストは憶測かもしれません。それでも説得力がありました。設定も、話の終わり方もまるで違いますが『バベットの晩餐』を思い出しました。空気感というか、心への残り方が近い気がします。
あー、いい映画見ちゃったなー。  

 

 ところで。

この映画を観て上記↑の感想を書いたのは実は割と前で、アップし損ねている内に先日のアルジェリアのガスプラント事件が起きました。救出された方の一人はベッドの下に隠れて助かった、というのを聞いてまず思い出したのがこの映画でした。映画でも修道士の一人はベッドの下に隠れて命拾いしています。この映画と先日の事件とではケースは違いますが、15年以上経ってもいまだアルジェリアの治安状況は変わらないという事実には暗澹とするばかりです。どうすればこの国が、地域が平和になるのか、根本にあるものがあまりに深すぎて軽々には考えられません。それでも「普通」のひとが「普通」に暮らす権利は絶対のはずです。『神々と男たち』の修道士たちも普通のひとです。

ほんとうに、人ってなぜ争うんでしょうね…。




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コミティア、無事に参加してきました(^_^;)



お立ち寄り下さった方、お買い上げ下さった方、ほんっっっとーにありがとうございました!

新刊というにはあまりな薄さで値段をつけるのも申し訳ない感じでしたが(-_-;)1ページ辺りの時間は結構かかっていましてですね…ごにょごにょ(人はそれを言い訳と呼ぶわけですが)
そんなこんなでもお読みいただいた方々には感謝の雨嵐です。゚(゚´ω`゚)゚。

ともあれ、次回はいい加減きちんと完結!印刷所製本!のつもりでおりますので、できればどうぞ最後までお付き合い頂ければと思います。だらだら引っ張ってきてますが、どうぞよろしくお願いします<(_ _)>

次回は5月5日のコミティアに参加の予定です。
…早め入稿目指してがんばろっと(((((((( ;゚ω゚))

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プロフィール
HN:
広枝出海
性別:
非公開
趣味:
現在絶賛HURTSにはまり中( *´ω`)
こんな漫画描いてます
ブクログにショートショート漫画置いてます(古いけど(^_^;))いちおー、耽美ホラー(…のつもり)良かったら御笑覧下さいませ
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