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やさぐれ漫画描き、広枝出海のブログです。 創作同人情報、美術展やら映画感想など 獺祭状態でつらつら書きたいな~、と。 カワウソは取った魚を祭るように陳列するそうですが、散らかしているだけとは言ってはいけないお約束(^_^;)          無断転載はどうぞご遠慮下さいませ<(_ _)>

   
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友だちのTちゃんが結婚しました♡



ほんとにほんとにおめでとー!!!ってことで。

結婚のお祝いに描いたポートレート。

打ち掛けorドレスで迷った末、リアルでは打ち掛けにしたそうなので、
これは空想上(笑)のウエディングドレス姿。
タッチの粗をごまかすべく…いやいや(((((((ι゚ω゚;)豪華さを演出すべく、ドレス全体に薄くホルベインアクリラのパールホワイト&レースにパールスパークリングを乗せてみました。
画面では分かりにくいですが、レース部分は相当盛ってます。デコ絵ですな…。

ラメ絵の具を使う機会がとんと無くなったので、久しぶりにキラキラした絵の具を使うのは楽しかったー(*^ω^*)

肝心の似顔絵が似てるかどうかとゆー点は……ま、その辺を補うためのデコレースってことで!あうあう。
Tちゃん、お幸せにねー♡

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私もショート漫画を2本載せて頂いた、五月のコミティアみどかえさんが出した『みわくのかえる』。
店頭置きが決まったそうなのでこちらでも宣伝です。

みどり還氏のカエル愛満載入魂編集の一冊(笑)!
装丁は、知る人ぞ知る某誌へのオマージュになってますよー。

吉祥寺のかえるやさんCave様で販売中です。
お値段500円ナリ。

私はまだ行ったことがないんですが、カエル信者の間では有名なお店だそうで。
編集長いわく「聖地に置けてもう思い残すことはない」とか(あれ、そこまでは言ってなかったっけ?)
『競作』と表紙にありますが『本格かえる少女漫画アンソロジー』(本格ってなに?ってツッコミはなしで)です。

寄稿メンバーは、
丘山エリ  かまたきみこ  朔野安子  波津彬子
広江出海  細井芋虫  みのおひなせ  みわ    (五十音順、敬称略)です。

ちなみに私の漫画はこんな感じ。
     
カエル乙女ファンタジーと、衝撃のSFファンタジーカエルBLです(過剰広告との苦情は受け付けませんのでご了承下さい(((((((( ;゚ω゚)

私自身はカエル愛はアマガエル止まりの一般標準レベルだと思うんですが、最近カエルアンテナが出来てきた気がします(^_^;)吉祥寺のお店も一度は行ってみたいなあ。
カエル愛に満ち溢れた方、カエル気になるかも…な方、是非一度お店でお手に取ってみて下さいませ<(_ _)>

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映画『9日目 ~ヒトラーに捧げる祈り~』(2004年 ドイツ、ルクセンブルク、チェコ合作。 フォルカー・シュレンドルフ監督 日本未公開)をDVDで見ました。



あまり予備知識もなく「あ、ナチものなら見とこっかな」くらいの気持ちで借りたんですが、当たりました (〃゚ω゚〃)!
私的にこれは今年一番の当たり映画です!きらーん。
あ、でも副題はいかーん。原題通りの「九日目」だけじゃ弱いのは分かるけど、せめて「ナチに捧げる…」程度でしょ?
ヒトラーの名前はかろうじて出ても敬礼くらいだし….。



物語は収容所から始まります。とにかく事前知識がなかったので「囚人のお祈りはこれ、何語??イディッシュ語ってやつ?でもこれってキリスト教の儀式のような…?」映画の収容所=ユダヤ人収容所と思い込んでいたので、いきなり頭が疑問符だらけになりますが、話が進むにつれ、状況が判然としていきます(お祈りはラテン語だったんですね)。

場所は後に悪名を轟かすポーランドのダッハウ収容所(時代は「ハイドリヒが…」とか言ってるので40年代頭?)そこには「司祭区域」、カトリックの神父だけを集めた棟があった。ナチに反抗的とされた神父の収容棟だ。神父たちはユダヤ人と変わらない、あるいはそれ以上の過酷な環境におかれていた。そこは正に生き地獄だった。

囚人のひとり、ルクセンブルク人のクレーマー神父(ウルリッヒ・マテス)はなぜかある日突然釈放される。「この金があればルクセンブルクまで帰れるか?」看守の将校から夢のような言葉を掛けられ、何がどうなってるのかも分からず神父は家路に着く。が、案の定、帰路途中でゲシュタポに呼び止められる。しかしゲシュタポは、神父を妹の引っ越し先まで車で送ってくれるだけだった。ただ一言を残して。「明日ゲシュタポ本部に出頭するように」

逃げるわけにも行かず大人しく出頭すると、私服の親衛隊将校、ゲプハルト少尉(アウグスト・ディール)が紳士的に出迎えた。意外な出来事の連続に怯え戸惑う神父だったが、彼の心を見透かすように少尉は告げる。

「貴方がナチの指示に従わなければ、この釈放は取り消され、九日後に収容所に逆戻りになる。
逃亡を図れば、収容所の仲間の神父全員が処刑される」


ナチの目的は、反ナチ姿勢を崩さないルクセンブルク司教を懐柔すること。
だからこそ、良家の出身で司教に近しいクレーマー神父に仲介役の白羽の矢を立てたのだ。しかし、親しいからこそ司教の決意の固さを神父はよく知っていた。それ以上に彼自身もパリでレジスタンスをしていた身。到底受け入れられる話ではない。かといってあの地獄に戻ることなど考えられない。
自分の命、弟妹達親族の運命、仲間の命、カトリックとルクセンブルクの未来を思って神父は悩む。
一日、二日、三日…。

一方、神父の運命を握るかに見えたゲプハルト少尉だが、彼の運命もまた神父に懸かっていた。神父が否と言えば、少尉は「よく知っている」収容所勤務に左遷されるのだ。


見どころは、話が進むにつれ神学校出だと判明する少尉と神父の討論です。自分がユダになるのは耐えられないと苦悩する神父。ユダは決して裏切り者ではないと神父を説得する少尉。

ユダは裏切り者なのか?イエスを売ることでイエスの予言を成就させたユダこそが、キリスト教の真の創設者ではないのか?
迷う神父と迷わないナチ将校。この対比がとてもいい!

しかも、何が良いって

少尉役のアウグスト・ディールが………超イケメンーーー!

好み過ぎです。ヤバいです。きゃーーーーーーーーーー (≧ω≦o)!!
こーゆークールビューティーな将校が理想だっ(何が?)


顔も素晴らしいですが(笑)演技も素晴らしい!
当初は余裕たっぷりで寛容さを見せる少尉の、一転してゲシュタポの残忍さや高圧的な一面。時間の経過と共に焦り出し、神父によって追い詰められていくその表情には惹き込まれます。

「収容所で何を見た(した)?」

クライマックスの神父の問い掛けにキレる顔は、特にいい!思わずリプレイです!

少尉役が彼じゃなかったら相当地味な映画ですよ、これ(私の萌えバイアスのせいぢゃないハズさ!)。主役は神父ですが、少尉の方が背景は複雑で(建前上キリスト教を否定するナチに志願する神学生って多かったんでしょうか)、かなり美味しい役かと。
この映画は実話ベースだそうで、まあお話的に神父の結論は想像つくけど、気になるのは少尉のその後だよぅ(ノω≦`)ノゲシュタポなんかやってるけど、ほんとはきっと善人なんだよこの人!
ああっ、少尉のその後が気になる~。

対話劇な映画なので映像的な派手さはないですが(私は俳優さんの美貌で派手ポイント満点ですが)地味ながら光った佳作だと思います。日本で公開されなかったのは本当に惜しい!DVDが出るだけ良かったけど。
ルクセンブルクという、あまり馴染みのない国の映画というのも注目です(ルクセンブルクってドイツ語とフランス語のハイブリッドだと思ってたら、ルクセンブルク語があるんだ…。初めて知った…恥)


もう一度戻って、美形俳優アウグスト・ディールさんのお話 (〃゚ω゚〃)

惜しいのは少尉がずっと私服スーツなところ。
威圧感を与えないための彼の作戦の一つかもですが、でもっ!制服を!制服姿が拝みたい…っ!!(スーツ姿も似合ってますが。ていうかどこのブランドのモデルですかっちゅーくらい。座って足を組んでるだけで、絵になり過ぎでしょー!1940年代のスーツもいいな~。)とシリアスな映画を見ながらヨコシマに悶々してたら、終盤では制服姿を披露してくれました。
フィールドグレーの野戦服だけどさ… (´・ω・)それもいいけど黒勤務服…黒服を…っ!

と、悶えていたら。なになに?

『イングロリアス・バスターズ』に親衛隊のヘルシュトローム少佐役で出ている!?
こっちは黒服だとぅ!?『イングロリアス~』見たけど…(感想は…ハリウッドだしね…。タラちゃんだしね…。…それでも言いたいっ。他の全てに目を瞑っても、あのパラレル落ちはあんまりだよ!タラちゃん!)
あ!そうか、こーゆー美形にこそSS黒服が似合うんだー!って喜んでたらあっさり殺されちゃった人か!私、彼に大佐をやって欲しいと思った気がする…。年齢的に大佐は無理だったか?
あああ、もう一回見るべき?オチまで見なければいいのか?ううう~ん。


アウグストさんばっかりなのもアレなので、主役のウルリッヒ・マテスも少し。

「すごい頬のこけっぷりだ~。収容所な感じを出すためにどんだけ減量したんだろ…」と尊敬して調べたら、この俳優さん『ヒトラー最期の12日間』でゲッベルスをやってたんですね。そっか!「なんかすごい異相のゲッベルスだ…!」と容貌ばかりに目がいっちゃったあの人だったんだ。つうと、つまり元々こーゆー顔の人なのか…。…。
神父姿がなんかホラーに見えたのは、俳優さんのせいじゃなくてエクソシストの刷り込みのせいだよね、きっと… (・´ω`・)。


イラストは、欲求不満から勝手に捏造しちゃったゲプハルト少尉黒勤務服バージョン。あんま似てませんが。
ちゃんと麗しいアウグスト・ディールを確認したい方は是非レンタルを!是非是非♡


…『イングロリアス・バスターズ』もう一回見るべきかな……ううう~~。

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今更ながらな気もしますが、やっぱりひとつ言い訳したい…。

五月のコミティアの新刊はほんっとーーーにペラかった…。
カエル漫画の分があったとは言えども、やはり、なんちゅーか、だめすぎる枚数だっ!
わざわざ足を運んでお買い上げ下さった方に対しても余りに申し訳ない!!

ということで、なぜここまでペラかったかという言い逃れ…いや解説を。



今回、一番の時間食いのコマがこれ。

     呪われし点描

このコマだけでたっぷり一日は消費したという………。

知人から「バカぢゃないの!?」というなんとも心温まるお言葉も頂きましたが、…ええ、全く。
自分でも「バカだな!!おまえ」と何度心の中で罵倒したことか。
や、暇な時ならいいんですけどね。点描、好きだし。
でもこの時点では、明らかにペン入れ計算日数と合わなくなっていたのです。

(でもここに、もやっと感を入れたいんだ!トーンじゃなくてさ!)

とゆー意味不明な情熱に取りつかれ、しかも途中で激しく後悔しながらも、もはや取り消すわけにも行かず……そしてペラ本に至ったのであります。
まっ、これぞ締切に囚われない同人の醍醐味といえませうか(なんか違う)

ページ数的にはダメダメでしたが、コマに妙な熱意が籠っているのをちょこっとでも感じて頂ければなぁ~、と思います。でへ(;´ω`)

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コミティア、なんとか終了しました。

お買い上げ下さった方、お立ち寄り下さった方、皆さま本当にありがとうございました
前日までの不穏な天候から一転、素晴らしい天気で良かったです。けど、お天気ならお天気で暑さが堪える……。こんな良すぎるお天気の中でもいらして下さった方々には、ほんっとうに頭が下がります。

「なんとか」というのは今回のコピー誌があんまりにもペラかったから…うう。こんなハズぢゃなかったのになぁ。こんなでもお求め下さった方々には心からのお詫びと感謝を(-_-;)
言い訳ですが、一応今回はみどかえさんの本にもショートを描かせて貰ったので、まあ、トータル的にはそこそこのページ数だったかな…と。え?そういう計算はおかしい?てへぺろ。

それにしても今日はGWのせいか、100回記念のせいか盛大でした。
私のところもいつもよりは好景気だったのですが、いかんせん、両隣の景気の良さにはかなわず(; ゜ω゜)色々おべんきょになりました。


次回は秋参加の予定です。
次回はこんなていたらくは避けたいものです…。ええ!
お話もいい加減佳境にさしかかり、次回こそは完結したいと思ってますので、よろしければまた是非お越し下さいませm(_ _)m

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前にもちょこっと告知しましたが、改めての詳細お知らせです。



まず2月のコミティアにも出した、ナチスドイツを舞台にしたオカルトファンタジー「レーベンスバウムの魔女」の続きをコピー誌で出します。


そして今回はお隣の『か48a「みどかえ」』のカエル本にもショートショートを2本載せて頂きます(〃゚ω゚〃)/
このカエル本、カエル満載少女漫画(?)合同誌!

寄稿メンバーは、
波津彬子かまたきみこみのおひなせ朔野安子丘山エリ、みわ、他(敬称略)
ぎっしりカエル100%の豪華本♡

ちなみに私は一本は初BLネタです。ふふ。…や、JAROには御内密にってレベルかもですが(^_^;)でもでも私的にはBLカテゴリーなんですよぅ。
ここのとこ、陰々滅滅としたナチものを描いていたせいか、毛色が違って楽しく描けました。
機会をくれたみどり還編集長に深く感謝!ありがとねー。

脳内がカエルまみれになること間違いなしの中身(多分)なので、是非お立ち寄り下さいませ!


なお、当日はお隣『か47a』の『波津彬子公式サークル波万波』の、売り子も兼任予定ですので、そちらに御用の方もお気軽にお声掛け下さいませm(__)m

もちろん『みどかえ』に御用の方もお気軽にどうぞ♪
みどかえの店主はカエルスタンプラリーに多忙かもなので(笑)


さて、…問題は全くの白紙の「レーベンス」の原稿…。
ダイジョブダイジョブ、まだ半月あるもーん(そしてあっという間に時は過ぎるお約束か(T△T)!?)

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通知が来たので、とりあえずのお知らせ。



5月5日のコミティアに参加します。
スペース№は

「か47b」です。

2月に引き続く『レーベンスバウムの魔女』と、
今回はカエルに魂を奪われたみどり還サマ(お隣スペースか48a)のかえる本にショートショートを描かせて頂きます(〃゚ω゚〃)o
詳細はまたそのうちに…。
きっと豪華な本になりますですよ…ふふ。


かえる中毒の方、かえる好きかも、って方は是非お立ち寄り下さいませ

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おらが千葉にも春が来てました。



ナチもの映画やら映画やら、わたわたと獺祭してたらいつの間にか世間は春だった…ヽ(゚ω゚;)ノ
今年は涼しいので全然冬気分でいたら…あれ?
なんか、トンネルを抜けたらな気分……。

今日撮影の地元公園の河津桜。
例年ならもっと咲いてると思うんだけど、日当たりのいい場所でこれなので、やっぱり今年は涼しいんだなあ。


氷河期…来る?

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映画『ミケランジジェロの暗号』(ヴォルフガング・ムルンベルガー監督、2010年オーストリア制作)をDVDで見ました。
この映画、物語の主題がSS制服だというので、映画公開時からすっごく気にはなっていたものの、ミニシアターまで行きたしと思えどもミニシアターはあまりに遠し…(T_T)やっと待ち望んだDVD!そういえばオーストリア映画というのも初観賞。



物語の始まりは1938年、ナチスドイツ併合前夜のオートリア。
世間はまだナチの真の恐怖を知らず、裕福な画商の息子でユダヤ人のヴィクトル(モーリッツ・ブライプトロイ)も、日々強まるユダヤ人蔑視を苦々しく思いつつも、まだ状況を楽観視していた。そんなある日、使用人の息子だが幼馴染みで親友のルドルフ(ゲオルク・フリードリヒ)が数年ぶりに帰郷する。再会を素直に感激するヴィクトル。
同じころ、父の画商カウフマンは、ミケランジェロの幻の素描「角の生えたモーセ」を秘かに入手したのではないかと絵画好きの間で話題になっていた。かの絵は、400年前にバチカンから盗み出されて以降行方不明という、いわくつきの絵。カウフマンは所有を否定する。だがヴィクトルは、父が極秘にしていた存在を、懇願に負けてルドルフに見せてしまう。
「親友だから」
しかしその信頼はいともあっさり裏切られてしまう。ルドルフは素描を渇望するナチに、親衛隊伍長の地位と引き換えに「親友」を売ってしまう。ヴィクトルには親友でも、ルドルフは「所詮雇用主のぼんぼん」と複雑な感情を抱き続けていたのだ。ルドルフはスイスへの旅行(亡命)許可証との引き換えという、「温情」交換条件で絵を奪ったつもりだったが、ナチスはこれ幸いと一家を収容所へ移送してしまう。

時は過ぎて1943年。ナチスドイツはムッソリーニをドイツに招待、同盟の記念としてミケランジェロを贈ろうとしていた。だが事前調整会議のただ中、素描が贋作だと発覚する。ヴィクトルにも教えずに秘かに父がすり替えていたのだ。
「ミケランジェロが無いならこの話も無かったことになる」
限られた時間内に本物を入手せねばならない。是が非でも!功労者が一転、首の皮一枚となったルドルフ(素描入手で今は大尉)と上司は血眼になる。
「父親は収容所で死んだが、息子は生きている。奴なら絶対絵の在り処を知っているはず」

数年ぶりに二人は再会する。SS大尉とボロ服の収容所の奴隷…。二人の立場は逆転していた。贋作の存在も、まして本物の所在など知るよしもないヴィクトル。だが、まだ生きている母を救うため賭けに出る。「本物はスイスにある。自分と母が出向いてサインしなければ銀行は鍵を開けない」渋々ナチは、ヴィクトルとルドルフを飛行機でスイスに向かわせる。
だが途中、パルチザンの銃撃に会い飛行機は墜落。奇蹟的に助かった二人だったがそこはパルチザンの巣。見つかれば親衛隊は即銃殺される。足を負傷し身動きが取れないルドルフを救うため、ヴィクトルは服を交換してルドルフを守ろうとした。しかし、隠れ家になだれ込んできたのは二人を救出するために派遣された親衛隊だった。「御無事ですか、大尉殿!」彼らが声を掛けたのは、親衛隊の制服を着たヴィクトルの方で……。

…実は見始めてからすぐがっかりしたのです。制服がテーマと期待してたのに…
……あかん、どうしよう……主人公の顔が全く好みぢゃない…… (´TωT`;)…好きな人ごめんなさい…。

そんなしょんぼり気分のせいか、途中までの展開は正直なんか地味です。
がっ!ユダヤ人とSS将校、立場が反転してから俄然物語は面白くなります。本物のユダヤ人の見分け方や、身分を隠し、あるいは身分を明かそうとする必死さは、スリリングでありながらコントすれすれ。この妙なおかしさは一体?『アンダーグラウンド』の笑いの感覚に近いものを感じます。話は二転三転。身分がばれても立場は逆転し、二人はどうなるのか、ヴィクトルのお母さんは無事逃げ切れるのか、そして絵はどこに…。
ぶっちゃけ絵の在り処は中盤ですぐ分かっちゃいますが(あれは普通気付くよね…?^_^;)それでも物語の魅力なのか、最後まで一気に見ちゃえます。オチは物足りない気もしますが、当時の実態は案外そんなものだったのかもしれません(情状酌量事由があってもSS将校なら何らかの処罰は免れないんじゃないの??って思ったんですが)勧善懲悪が好きなわけじゃないけど、ルドルフ君、少しは反省してほしい…。
ミステリーとしても面白いですが、メインは人間心理の映画だと思います。親友同士の権力による立場逆転は『善き人』の逆バージョンでもあるかと。
見事なまでに美形が出ない映画ですが(あ、でもパパカウフマンは見方によっては腹黒い役なのに、かわいいおっちゃんで良かった!)ミケランジェロを引き立てるための演出なんだと深読みすることにします(笑)
ナチSSモノが好きな人にはオススメ!です。まあ、タイトルは某作品に乗っかり過ぎな気もしますけど (-_-;)


で、映画とは別に気になったのが、物語の鍵『角の生えたモーセ』。
作中でもお母さんが「不吉」だと言ってますが、なぜ角が生えてるの?ユダヤ人への差別表現?と思ってちょっと調べてみたら、
「ミケランジェロが手にした当時の聖書が、ヘブライ語の「光」を誤訳して「角」にしちゃった」
え~~~~~~。
そしてややこしいことに、昔はキリスト教圏でも角を力の象徴と捉え、必ずしも悪魔的イメージではなかった…とか。日本でも角大師とか、そんな感じ?キリスト教で角と言ったらイコール悪魔だと思ってたのでちょっと意外でした。もののイメージは万国共通ってことでしょうか。

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映画『シャンハイ』(2010年アメリカ制作)をDVDで見ました。
1941年という設定につられて…いや魅かれて借りたんですが、良かったです…!!

何がって、もう、謙さんが!!!


1941年、太平洋戦争開戦前夜の上海。米国諜報部員のポール(ジョン・キューザック)は同僚でもある友の謎の死の真相を暴くべく、新聞記者として上海に上陸する。そこはドイツと日本が時勢を謳歌する、無国籍にして無法地帯の魔都だった。ポールは友の足取りを辿る中、日本軍と国民政府の両方に通じる三合会のボス(チョウ・ユンファ)とその魅惑的な妻(コン・リー)、そして日本軍情報部のタナカ大佐(渡辺謙)と出会う。いずれもそれぞれ腹に一物抱えた謎めいた人物。彼らを探って行くうち、友には一人の日本人の愛人がいたことを突き止める。だが彼女は行方不明だった。そしてタナカ大佐もなぜか彼女の行方を探索していて……。

そう、この映画の全ては謙さんの魅力です。
タナカ大佐がっっ、きゃ…
きゃっこいい~~~~~( (,,>ω<,,)ノノ!!!
基本日本軍萌えはないんですが…。マントを翻して振り返る謙さんがっ!ほほ笑みながら紳士的に拷問してる謙さん(笑)がっ!か、かっこ良すぎる!!なんかこの渡辺謙大佐を見てると、日本軍の軍服もカッコ良く見えてくるからフシギ。謙さん、目力がやっぱりすごい。凄すぎです。物語的にもタナカ大佐は冷酷一辺倒ではないのが何よりいいです。ネタばれなので伏せますが、ラストのシーンの数々は謙さんが主役としか言いようがありません。冷酷だと思っていた日本軍将校の情愛の深さとか、アメリカ映画ということを考えればかなりの出色の展開ではないでしょうか。
闇社会のドン役のチョウ・ユンファもクライマックスで謙さんに拮抗します。椅子に座りっぱなしのヤクザのドン…と見せかけて射撃の達人、そして奥さんへの深い愛…こっちも渋いです。
で、その二人に挟まれてしまった主役はといえば…可哀そうなほど霞んでます(-_-;)ただの狂言回しにしか見えないよう…。ドンの妻のコン・リーも、う~ん…。旦那さん、「他の男が見てるだけで許せなかった」とか言ってる割になぜあんな露出しまくりのドレスを着せているんだ??そしてポールにくらっときちゃうのも、ううむ、分からん…。まあ、時代考証もいい加減という噂もあるので、そのくらいは、まあ…。アメリカ映画だし…。
とはいえ上海租界のセットは素晴らしいです。これ、すぐ壊しちゃったんでしょうか。もったいない~。

でも、兎にも角にもこの映画は渡辺謙です!謙さん好きなら必見。そうでない方にも、この謙さんの「きゃああー(( (o>ω<)ノノ☆!」な渋さを是非!!

イラストは、描いてみたかったから描いたんですが…違うっ!謙さんの魅力はこんなヘタレ絵では全然表現できてないと猛省…。
それでも一応頑張って描いたので、往生際悪くアップしてみました。

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映画『エリート養成機関ナポラ』(デニス・ガンゼル監督、2004年ドイツ制作)をDVDで見ました。
他のDVDの新作紹介で初めて知って「おお!?」と思わず借りちゃったのですが…私的には大当たり(〃゚ω゚〃)


1942年、欧州征服の夢も綻び始めつつあるナチスドイツ。
父の小さな工場に勤めるフリードリヒ(マックス・リーメルト)はボクシングジムで練習試合を見に来ていたナポラ(ナチ親衛隊のエリート士官学校)の教官にボクサーとしての才能を買われ、ナポラへの入学を勧められる。「学校にも行けない自分にとって、エリートになれる千載一遇のチャンス!」胸躍らせるフリードリヒは父親の猛反対を押し切り、家出してナポラの門を叩く。
親衛隊のミニチュアのような黒い制服、校舎は森の中の古城、そこはまさにエリートの学び舎だった。だが、良家の子弟ばかりの中で工員あがりのフリードリヒはいじめの格好の標的に。孤立するフリードリヒ。
そんな彼にも親切にしてくれる少年が現れる。彼、アルブレヒト(トム・シリンク)は知事の息子でナポラの中でも特別視されていたが、彼はエリート意識を感じさせず、やがて二人は仲良くなっていく。
軍人養成が目的の日々の教練は過酷で、脱落者には余りに冷淡だった。学力より体力を何より尊ぶナチの方針下では、フリードリヒは優等生。一方のアルブレヒトは小柄で見劣りした。彼にはそれを補うに充分な文才があるのだが、アルブレヒトの両親はそんな美点には見向きもしない。
やがて戦況の悪化と共に、ナポラの上級生も戦場に駆り出されるようになっていく。ある晩、捕虜として輸送中のロシア人が近くの森に逃げ込んだという情報が。地理に詳しいという理由から、フリードリヒとアルブレヒトらは実弾を持たされ、アルブレヒトの父である知事の指揮で捕虜狩りに向かうのだったが……。

ショタ属性はないつもりですが、この少年二人がとってもピュアピュアしくて良かった!
特にアルブレヒト!
ボクサーとして特待生になったガタイのいいフリードリヒとは好対照に華奢で、おデコも広い。いかにもインドアな優等生って感じ。かわいい美少年、いいな~、うん、すごくいいヾ(≧ω≦*)!役的にも美味しいとは思うものの、演技も上手い!というか、フリードリヒが主役のはずなのにパッケージデザインもアルブレヒトがメインじゃん…完全に全部持ってってます。や、フリードリヒ役の子も一応美少年の括りだとは思うけど…あう。で、何となく調べてみたら…えっ、アルブレヒト役のトム・シリンクの方が二つ年上!?どー見ても逆…つか、幼く見える… (-_-;)
ストーリー的にも「寄宿学校の少年たちの日常」なところから一転、実弾訓練の悲劇、ナチの殉死賛美の欺瞞、勝手な大人たちの思惑、少年の苦悩…とあざとくなりそうな展開を上手く抑えつつ展開していきます。あざとく感じなかったのは少年たちの熱演の賜物かもしれません。
映像も秋から冬へと移ろう中、物語とリンクするように色が無くなっていきます。雪に霞む城が、全てを包むようで実に美しいです。
オチは予定調和といえば予定調和な感じですが、きれいにまとまってるなと思いました。でもフリードリヒ、どっちみち前線に送られる運命だよな…。

エンドロールに、ナポラの生徒の半数15000人が戦死したと説明が。その事実を思うと何とも虚しいです。そこも踏まえた上での作りなんでしょう。さすがドイツ映画、手堅い。

ですが何よりこの映画は美少年の熱演!SS制服好きにも一見の価値アリ!です。

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最近お手伝いに伺った嶋木あこ先生が、cheese!で連載中の「ぴんとこな」で第57回小学館漫画賞を受賞されました。おお~!



受賞分の単行本には殆どタッチしていないので、授賞式にお誘い頂いても(い、いいのかな(((((((ι゚ω゚;))と引け目を感じ…、がっ、好奇心と帝国ホテルごはんの魅力に勝てず、厚かましくお呼ばれに甘えちゃいました。てへ。
でもっ!参加できて本当に良かった…っ!授賞式の盛大さもさることながら、二次会での嶋木先生縁の方々のスピーチが大変素晴らしかったんです。皆さん心のこもった内容で、あんまり関わってない私も思わず貰い泣きしちゃいそうでした。作品を作るって人間関係を作ることでもあるんだなあ…。なんか、嶋木先生愛されてるな~って感動しました。



二次会で頂いちゃった記念品。お宝だ~。

心温まる素敵な場にお声を掛けて下さった先生に心からの御礼とお祝いを。
そして紹介してくれた秋月さんにも大感謝!このご恩はいつかきっとカラダでお返しするからね~(笑)
それから無理を聞いて時間に気を配って下さったH先生にも(^_^;)皆さんありがとうございました


上のキャラ似顔絵と4コマはアシ連サプライズ贈答誌に載せて貰ったカット。
4コマ漫画の2コマ目までの台詞は秘かにコミックスからの台詞の応用デス(〃゚ω゚〃)

あ、帝国ホテルごはんももちろんウマ~でした♪


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2013.6.12追記。

そして…

『ぴんとこな』ドラマ化決定ーー!
ソース→『ぴんとこな』TBSドラマ公式サイト

おおお、おめでたい!!!
私がお手伝いさせて頂いてるのはここ一年くらいなので、手柄顔するのは気が引けたり(でもしちゃうよ!w)ドラマ普段あんまり見ないからよくわかんなかったりしますが、ジャニーズ好きっ子率の高い仕事場は大いに盛り上がってます♪

夏の楽しみが増えたぞー(〃゚ω゚〃)


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ほぼ一時間内に直下地震が二度も来て「つ、ついに来たか!?」とびびりまくり。
地震~!

思わず取った行動。
七分目までお茶の入ったカップ死守。
コンセント抜く。
携帯確保。
安全圏に移動。
……緊急時の行動として役に立つ行為なのか?これ。や、お茶ひっくり返ったら泣くし。コンセントはブレーカー落とせばいいわけだけど…高くて手が届かん。脚立出す時間なぞないし。
あ!そうか!
布団叩きだ!!
布団叩きをこう引っ掛けてブレーカースイッチを引き落とせばいいじゃないか!よし今度は布団叩き必携で…てやっぱり何か違う…(-_-)

しかしなんだかんだ言っても直下地震の場合、持ち出せるもののことより身の安全と火元の注意が最優先になりますよね??
火だけは…火だけは出さないようにしなくっちゃ(((((((ι゚ω゚;)

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映画『白バラの祈り~ゾフィー・ショル、最期の日々~』(2005年ドイツ)をDVDで見ました。

白バラの祈り
この映画、副題が「最期の~」で既にネタばれなので、今回はネタばれ前提です(^_^;)

ゾフィア・ショル(タイトル表記、日本での通常の紹介でもゾフィーですが、字幕も発音もゾフィアだったので以降はゾフィアで)と兄のハンス・ショルは、1943年2月に反ナチ文書を撒いた罪で処刑された実在の人物です。冒頭に「最新の証言を元にした」と注釈があるだけあって、映画的な派手さを期待すると肩透かしを食らうかも。

ショル兄妹は大学の友人知人と一緒に「白バラ」として地下活動を始め、反ナチ啓蒙ビラをゲリラ的に各家に投函していた。ドイツの戦況が悪化する中、紙の物資不足や国内移動の困難さに悩まされながらも、彼らは活動を活発化させていく。ゲシュタポは「白バラ」を危険思想とみなし正体を探っていたが、郵便物の投函場所が多岐に渡っていたため実像を掴めないでいた。そして、仲間から「危険過ぎる」と止められながらも兄妹は大学のホール内でのビラ撒きを強行。要所ごとにビラの束を置いていったのだが、ゾフィアは階段の手すりからわざとビラの束を落とし、職員に目撃されてしまう。

と紹介しましたがこの話、ドイツでは周知の史実なのか、映画では大学ホールに至るまでの過程はほとんど出てきません。映画だけ見ると「大学でビラ撒いただけなのに…」て感想を持ちかねない感じです(まあ本当にビラ撒いた「だけ」ではあるんですが…)
映画の見せどころは直後の逮捕から取り調べ、悪名高い人民裁判での様子です。取り調べが意外にも紳士的に行われたことは当時の記録にも残されていますが、部屋が想像してたのと全然違う!書斎のような、執務室のような立派な部屋にちょっとびっくり。唯一扉が防音仕様なのがそれらしく見える程度。実際もこうだったんでしょうか。そして気になったのは…部屋では上着を脱いでいること。2月のドイツで、「本物のコーヒーだ」とか言ってる物資のない状況で、暖房だけはがんがん焚いてたんでしょうか??そんな本筋とは違うところばかり気になってしまったんですが、肝心のゾフィアといえば…なんとなく共感できない…(-_-;)
史実からみれば、二十歳そこそこで処刑も辞さず(回避する選択肢もあったのに)人民裁判で自説を堂々と述べた彼女はすごい人です。だけど映画では…なにか違和感が…。なんでそんなに頑張るの?とか思っちゃう。もうちょっと軍にいる恋人との回想シーンとか、普通の女の子を感じられると良かったのかなあ。最後まで見ても事件の要の「なぜビラを手すりから落としたのか」が分からない(…逆切れ?)彼女の思想のバックボーンがあまり描かれないので、身近な人間として理解できないのかも。う~む、惜しい…。
人民裁判(弁護人が一言も弁護しない名ばかりの弾劾裁判)での判決の後、兄妹と友人1名は即日処刑されます。自らの行動に誇りを持ち、目前の処刑も怯まない兄妹に対し、子持ちの友人は大いにうろたえます。かっこ悪いけど、…彼の方が人間臭く感じました。守る者の有無ってこんなに大きいんだな、と…。
そして処刑。ここでも処刑を待つ部屋のランプシェードが不似合いなキレイさだな~、とか脇道に気がいっていると…。
え…!?   ギロチンーーー!?
だって20世紀ですよ!?「ワルキューレ」でも銃殺とかピアノ線で首くくるとかだったのに…。なんでギロチン!?見せしめ??でもワルキューレの処刑だって見せしめだったはず…。なんでー??そして処刑執行人はシルクハットだし。これも何か意味があるんでしょうか。

最後まで本筋と関係のないところに目が行ってしまった映画でしたが、ラストのギロチン(と、そのカメラショット)があまりにも衝撃的だったので感想を。作りは地味な映画ですが、21世紀の「アラブの春」を思うと実に切ない話です。現代は本当にいい時代になりました…。



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※2014年6月21日追記。

で、このラストのギロチン処刑の違和感に関して、ずーーーーっと秘かにもにょもにょしていたわけですが、今日なんか謎がとけました(ような気がする)!
本日放送のテレビ東京『137億年の物語』はマリー・アントワネットについてだったのですが。最後の方の説明で「フランスでは1981年までギロチン処刑が制度化されていて、最後の執行例は1976年に行われている」と!(あ…細かい年数は違うかも。3歩歩くと忘れるトリ頭の哀しさ…)
戦後までギロチンて現役だったのーーー(li;;゚;ノω;゚;;)ノ!!??
ええええええええええええ!?
だってだって…何なのそのこだわり…発明国のこだわりですかw!?

………とゆーことで、多分このゾフィーのケースも「普通」だったのではないかと(国違うけどまあ隣だし(^_^;))。ピアノ線で首くくるとか、銃殺の方が本当は異質なケースだったのかもです。
なんかすっきりしました。『137億年の物語』に感謝♪
関係ないけど、『137億年の物語』は良い番組です。好きです。寺脇博士ステキっす(〃゚ω゚〃)
全国放送になってないのが納得いきまへん。
テレ東ありがとう♡ひとつカシコクなりました(無駄知識的に…)。



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