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やさぐれ漫画描き、広枝出海のブログです。 創作同人情報、美術展やら映画感想など 獺祭状態でつらつら書きたいな~、と。 カワウソは取った魚を祭るように陳列するそうですが、散らかしているだけとは言ってはいけないお約束(^_^;)          無断転載はどうぞご遠慮下さいませ<(_ _)>

   
映画『アイアンスカイ』を見ました。

『アイアンスカイ』(ティモ・ヴオレンソラ監督 2012年、フィンランド・ドイツ・オーストラリア制作)を見ました。

 

時は2018年。

大統領の人気取りと希少資源ヘリウム3採取を目的に、月へ再び降り立ったアメリカ。
だが、月の裏側にはナチス第4帝国(Σ( ゚ω゚)!!)の要塞が築かれていた。
アメリカの宇宙飛行士を「地球人が攻めてくる前兆だ!」と判断したナチスは先手必勝とばかりに地球へ、アメリカへ攻め込む     

 

ここで「月基地築けるような軍事力があったら、そもそも第二次大戦で負けてないよね?」とか突っ込んぢゃダメっす(^_^;)そこは触れないお約束。いちいち考えたらこのテの映画は見られません()

月基地というハイテクな響きにも関わらず、ナチ要塞ってばサイドカー付きバイク走ってます。
黒制服は当然外せません。
宇宙船は基本の円盤型にツェッペリン飛行船型 (゚ω゚;;;)!

この宇宙船の大事な動力源が、捕まえた黒人宇宙飛行士(でも職業モデル)の持ってたiphoneとゆーのが設定凝りまくり。←秘蔵の巨大戦艦はipadが動力源になるのです。どんだけすごいんだジョブズ!

 

この映画が独特なのは、ファンからカンパ(一億!)を募って、しかも制作の手伝いもして貰いながら作られたファンとスタッフの愛のコラボ( ´ω`)作品だということ。
B級ナチ映画はゴロゴロしてますが、この特殊な制作過程に魅かれたのが見るきっかけでした。しかも制作はフィンランドにドイツ
アメリカのB級映画なら展開も読めますが、これは期待しないわけにはいきません。日本だったら、自前で日本軍もののB級映画なんてありえないですよね?

と、いうわけでのナチ側視点で話は展開します。

血気盛んにアメリカに降り立ったナチ次期総統候補アドラー(ゲッツ・オットー)と、彼の婚約者レナーテ(ユリア・ディーツェ)は、そのイカレっぷりを大統領広報官(エキセントリックなファッションコーディネーター(^_^;))に気に入られ、ホワイトハウス入りした挙句に大統領の演説指南役に。
なんとナチ仕込みの演説は大好評。
ところでこの大統領、どっからどー見てもペイリンさん(コメンタリーでは明言してます)極右な演説が受けちゃうとか、ただのジョークと笑い飛ばせない怖さが潜んでます。

ストーリーは正直もっと弾けてもいいんじゃないかな?と感じましたが、自虐コメディだと思えばこれでも快挙なのかも。
全体的な筋より、ちょこちょこ挟まれる政治ネタが私的ツボでした。
国連で、襲撃してきた宇宙船をすかさず「うちの将軍様が作りました!」とぶち上げて、しかも即笑い飛ばされちゃう某国代表とか (_ω_)
勝ち戦で票を獲得したい大統領が「アメリカがまともに倒したのはナチだけなんだから」って言っちゃうとことか(この台詞、ハリウッド映画だったら採用されるのかなぁ…)

以下はややネタバレですが…。

襲い来るナチ船団に「ラッキー♡戦争ができる!これで次期大統領選は安泰♪」とアメリカ大統領が手柄を独り占めしようとしたら、他国もぞろぞろと宇宙船を出してくるくだり。
おおお!日本の戦艦もあるよーーーっ (〃゚ω゚〃)!!
出資したファンの国籍を考えて…、てなことを監督が説明してたので、理由はそんなところなのかもですが「ああ、日本も軍事的に国際社会で認められてるんだ…」と、なんかすごく嬉しかったです。

 

一番感心したのは、資金不足と言う割にはちゃんとSF映画な仕上がりになっているところ。もっとCGとかチープかなと想像してたんですが、意外でした。
ファンを裏切れないという情熱の勝利なんでしょうか。

けど、これだけは言いたい…っ。

ヒロインは金髪の美人女優さんで申し分ないんですが、総統候補の親衛隊准将さん…。2mのがっしりした体格は確かにSSにぴったりですよ?でもでも…
もーちょっとイケメンの俳優さんが見つからなかったのー (>ω<)!?
フィンランドなら長身の金髪美形なんかいくらでもいるっしょー!?B級ならここは絶対外しちゃダメーっ(力説)!
…それともあの俳優さんのお顔ってあちらではイケメンの部類なんだろか…(けど金髪じゃないよね)?個人的にものすっごい残念ポイントがここでした…。

ナチ映画のSS=美形。これ鉄則ですヽ(`・ω・´)キラーン!
その一番の好例に私が押したいのは『蜘蛛女のキス』!
あの映画に出てくるSSはほんとに美形俳優さんだったと思ふ…(けどキャッシュを探しても名前を見つけられなかった…回想シーンの端役だから?ううむ残念)。『蜘蛛女~』は美形というのがストーリー上重要だからかもだけど、でも…ねえ()?いかにもな美形俳優だったらもっと盛り上がれたのにな~(※私比較)

 

コメンタリーで監督が「SF映画ではなく、戦争コメディ映画として見て欲しい」てなことを言ってましたが、まさにその通りだと感じました。単純に笑える話を期待するとがっかりするかも。ナチの暴れっぷりより、大団円後の国連の泥仕合の方が黒くて笑えました。

 

そして、何がブラックジョークって…
ナチ演説を披露するホワイトハウスはドイツロケだって事実Σ( ゚ω゚)
これがこの作品の一番の衝撃でした。
NYの街並みとかほとんどドイツで撮影されたとか。お財布事情が理由のようですが、うーん…灰になったヒトラーが知ったらどう感じるんだろ…。

 

…と、ここまで書いてみて気づいたこと。

そっか、この映画ってコメンタリーもかなり面白かったんだ~!DVDでご覧になる方はオーディオコメンタリーも是非お忘れなく!数倍面白くなりますよー。

蛇足ですが。
オーディオコメンタリーがつまんない事もあるんだよね…。
この間見た『スカイキャプテン』はアメコミ苦手な私でも珍しく面白いと思えたのに(映像の色味がぼやーんと滲んでてすごく綺麗!カラー撮影したのを一旦モノクロにして、更に色を付け直したそうですが。このこだわりっぷりは流石オタク 笑)あの色調はCGにしかできないよなー)、…ですがコメンタリーのつまんないことったら (-ω-*)。多分、CG作業ばっかだと語ることってなくなっちゃうのかな?って思いましたです。額に汗した苦労話の前では、パソコン作業の苦労って霞んじゃうのかな、と。

 

 

で。なんとこの映画がたたって監督さんが拉致られてしまったそうで。




作中の「宇宙船はうちの将軍様が作りました(゚ω゚*)ノ!」…国連一同(笑)、というのが災いだったらしく。
アイアンスカイ続編決定だそーですΣ( ゚ω゚)
予告トレーラー(?)監督さんノリノリw(そして痩せればけっこうイケメンぽい)
もうナチじゃないなら続編て言えるんか!?とか、そもそも映画公開まであの体制続いてるんですか?とか、まあ突っ込みどころは満載です(^_^;)私としてはナチの滅びの美学的なロマンがない時点でちょっと…ですけど。現在進行形のネタを扱う難しさとか、絵的な地味さとか、前作よりハードル上がってる気がしますが、一応風刺ネタ山盛りを期待(笑)

例によってカンパ絶賛大募集中らしいので、ご興味おありの方はいかがでしょう?  


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現在絶賛HURTSにはまり中( *´ω`)
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