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やさぐれ漫画描き、広枝出海のブログです。 創作同人情報、美術展やら映画感想など 獺祭状態でつらつら書きたいな~、と。 カワウソは取った魚を祭るように陳列するそうですが、散らかしているだけとは言ってはいけないお約束(^_^;)          無断転載はどうぞご遠慮下さいませ<(_ _)>

   
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とりあえず新刊の表紙です(((((((( ;゚ω゚)


先日うきうきとひっさしぶりに紙を買いました。
久しぶりなので、そらもう念入りに選びましたとも(でも大抵中身が見えないので紙質が謎)。
迷い迷ってこれだ!と。わぁーい♪おニューの紙だ♪と。
新しい紙って嬉しいな♪………

…あれ…?
……あのぅ、なんか毛羽立つんですけど…?
なんか滲むんですけど。そして弾くんですけど。ひっかかるんですけどっ!
あぁぁぁぁぁあーーーーーっΣφ(゚ω゚; ) !!!!←色んなアクシデント発生。

『特徴
 オリジナル高級水彩画紙です。
 ラフな質感で、消しゴムによる紙むけがないように表面強度を高めました』


うっそぢゃーーーーーーん・゜・(ノω;`)・゜・!!!

ていうか「ラフな質感」てこーゆーこと?こーゆーことなの!?
教訓。紙はケチってはいけない(けど前まで使ってた紙もそんなに高級品じゃなかったんだけどな)
あああ、ものすごくメーカー名を晒したいっ。

そんなこんなで、数々のものすごい失敗を重ねつつの今回の表紙。まあ、このくらいの画像ならボロはわかんないか…(ってオイ)。


今回はずばり革手袋萌えです( ´ω`)でへ。
最近はまってるイギリスの歌手さんが黒手袋をして歌ってたんですが、そのお姿が超ステキだったので♡(このひと、手の仕草がやたらエロいので余計目立つ)ちなみにそのユニットは、明らかに「愛の嵐」をオマージュしたPVも作っているので、絶対こっち系が好きに違いない!と決めつけております。やたらドイツ人受けもいいっぽいしw


そして…。
肝心の中身はこれからだったりします…。はわわわわ(((((((( ;゚ω゚))))))))

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2月3日のコミティアに参加します。
スペースは『M27a くちばしクロニクル』です。



↑お知らせでも宣言してるように新刊出す…予定…です。
しかし、す…すべては…これか…らっ………!( ; ω゚)゚ 

ガラパゴスリクガメレベルながら新刊は出すつもりですので(あきらめないで!って化粧品のCMでも言ってたもん!!)よろしければ是非是非お越し下さいませ<m(__)m>


カエルスキーにはたまらない、カエルづくし合作漫画『カエルのひみつ』も置いてますので、こちらもよろしくお願いします♪

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あけましておめでとうございます<(_ _)>

今年はへび年ってことで、昨年なんっっっにもなかった分色々脱皮したい (`・ω・´)そんな感じの今年の抱負。

近所の神様にも「今年こそは今年こそはなにとぞ…っ」と念入りに願掛けを…
って、おい!くまのすけ!足もとでパリパリパリパリ豆食ってるんぢゃない!気が散るぢゃないか!そ、そこは三峯神社…お前の親分筋の石碑!失礼じゃん!っていうかその豆は年越しに撒いた厄祓いの豆っしょ!?厄を吸収してどうする!ただでさえメタボなのに厄太りする気、いや大豆だからプロテイン…固太りを目指しているのか!?
ああ…今年も集中してお参りできなかったよ…。え?今年もウマウマだった?良かったね熊たん……。

早くも初詣は前途多難な一年を予感させなくもないですが、ところでブログ的には満一年だったりします。

当初の目標は「放置マークの広告を出さない頻度で更新しよ」だったので、ものぐさな私としてはブログ的には及第点な一年だったかなとw。これからも引き続き最低限月一更新(できれば月2…月2で…っ)したいと思ってますので、どうぞ今年も生温く見守ってやって頂ければ(^_^;)
毎度ヘタレたブログですが、どうぞよろしくお願いします。

脱皮だっぴー!(蛇足)


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マンチャスター大学ウィットワース美術館所蔵『巨匠たちの英国水彩画展』(2012年10月20日~12月9日まで bunkamuraザ・ミュージアム)に行ってきました。



まず申し上げたい感想は
「水彩だってここまでできる!!!」ということであります!(怒り新党風に(^_^;))
いやもう、素っっっ晴らしかったです!!


私は水彩って難易度高いよぅ…と、ヘタれてもうずっとアクリル描きなんですが(ブログのイラストもオールアクリル)、何とかとハサミは使いよう…ややや、要は素材が何だろうと腕があれば何でもできちゃうんだな…!と、目からウロコがだだ漏れ状態の展覧会でした。

水彩だと奥行き感に限りがあるかと思ってましたが、そんなこともなく重厚な建造物は重厚に、影はどこまでも深く明快です。また、どうしても大きい作品は無理だろうとも思ってたんですが、そんなイメージなんか払底してやるぜぃ!的な大作も出品されています。一見油彩と見まごう雰囲気ながら、一番違いを強く感じたのは、そこはかとない透明感でした。これぞ油彩には出しえない空気感、水彩の醍醐味です!
そしてどの絵にも吸い込まれそうな引力を感じました。
これってなんだろう?と考えること数分。
はっ!もしや作家の集中力、気合いのオーラ(((((((ι゚ω゚;)!?
もちろん他の技法、立体作品だって気合いは入ってるはずですが、いかんせん水彩は失敗ができません。ぼ~っとしたその一瞬が致命傷になりかねないんです。そう、だから水彩は難ちいのです… ハイ(・ω・。`)そんな面倒な素材を扱う緊張感が作品の力になってるんじゃないのかな~、と惚れ惚れしちゃいました。

どの作品もそれぞれ良かったんですが、私的には建造物を描いた一連の作品と、やっぱりターナーに釘付けでした。ターナーの水彩は初めて見ましたが、大気を感じさせるほわっとした色味がほんっとーーーに綺麗!また『海辺の落日とホウボウ』は海に沈む太陽を遠景に、手前にどん!と魚を配している構図ですが、これがなんともシュールレアリスムちっくで好きです (〃゚ω゚〃)作家本人にそういった意図はなかったかもしれませんが、ダリの先輩か!?って感じです。

それで感動のあまり、超久々に図録買っちゃいました。
図録買うのなんて何年ぶりだろ…。欲しいな~、と思っても買いだすとキリない&マイウサギ小屋崩壊の危機なので、極力手を出さないようにしてるんですが…買っちゃった…。でもこの図録、内容もさることながら、装丁も厚紙表紙にタイトル文字は銀箔押し、しかも風景画の場所案内イギリス地図まで付録添付されてる豪華本!地図はセピア調B3サイズで、これだけポスターがわりに飾ってもオシャレじゃないかと。もったいないので私はしまっときますけどね (^_^;)これで2300円(たしか)はすっごいお買い得ですよね?ね♡?

ミュージアムグッズで目を引いたのは犬の刺繍入りポーチ。
シメオン・ソロモンの『画家の愉楽』のおすましした赤いリボンのわんこが、黒地のポーチにワンポイントでちょこんとしてます。図録の解説には「凛とした姿で」とありますが、…違うっ!
これは「あたしカワイイでしょ?」アピール中の図に違いないっ!
ご近所のわんこも「かわいいね~」って言うと「でしょ?でしょ (〃゚ω゚〃)!?」ってなります。あれとおんなじ!くぅっ、かわいいぢゃないかぁぁっ!
…というわけですごく欲しかったんですが、ちょっとお高くない?と思ったら絹製でした。そ、そっか…。ポーチは普段使いでガシガシ使い倒す派としては、こんな華奢なポーチは使えないのです…。ナイロンとか、もーちょっと庶民的な感じで作ってくれればなあ、残念。でも刺繍自体もステキに上品にできていたので、丁寧に持ち歩ける人にはオススメだと思います。ちなみにカモ柄もありました。最近、こういう作品中の動物をモチーフにしたグッズを見かけるようになってきましたが、この傾向は大歓迎です!動物ネタはですね、絵に興味ない人でも食いついちゃう無敵ネタだと思うのです。そしてできれば、わんこ系多めの方向で流行ってくれると実に嬉しいんですが(あ、でもそれはそれで財布が悲鳴を上げそう… (´ω`;))

で、感動ついでにひっさびさに水彩絵の具引っ張り出してみたりして。
…がっ、チューブ絵の具はかぴかぴになってほぼミイラ…。チューブ破れば使えるけど…嗚呼。最低十年は眠りについていたと思われるので仕方ないんですが、この惨状を見て初めて固形絵の具の真理を悟りました(笑)今まで固形絵の具は使いにくいと思ってたよ…ごめんよ固形絵の具。ということでいま一人の予備役、ペリカンの固形絵の具パレットを御開帳。チューブ敗退の後に使ってみると流石ドイツ製、がっしりとした配置で使いやすいな~。

そういえばパレットで思い出しましたが、ミュージアムショップにもウインザー&ニュートンの小さな携帯用固形絵の具パレットが置いてありました。小さいながら水入れスペースもセットされたり(ここにアルコール配備もあり!?)なによりアールデコ的なデザインに漆黒っていう無駄のないフォルムが素敵でした。し…しかし、これもお値段が…っ。渋いダンディなおじさまがこんなの使って公園で写生してたら、さぞかしかっこいいんだろうな…ヾ(*≧ω≦)
なんだか小さなところにもイギリスを感じました。

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『リヒテンシュタイン~華麗なる侯爵家の秘宝~』展(2012年10月3日~12月23日まで 国立新美術館)に行ってきました。
ルーベンスの代表作が来てるわけではないので「どーなんだろうな~(商業的に(^_^;))」と思ったんですが、その辺をちゃんと工夫した、ちょっと面白い展示になってました。




絵の売りはルーベンス10点。
私はルーベンスって実を言うとあんまりシュミぢゃないんですが(なんちゅーか、ししむら!って感じのお肉の表現がですね…そのぅ、ヘモグロビン万歳!って感じでですね…。この人の絵を見るたびに関係ないのに「しぼうのカタマリ…」と呟かずにはいられない…。いや「脂肪の塊」だって、あれは褒め言葉なわけですが(^_^;))世間一般では「薔薇色の肌」と絶賛されてるわけで、あくまで個人の感想です。好きな人ごめんなさい。ともあれ、ツレの希望だったのでお伴して覗いてみました。
いわゆる有名作品、目玉作がないせいか、そんなに混雑してはいません。タダチケットばらまいた主催者側としては不本意かもですが、見る側としては快適です。なによりこの展覧会、「侯爵家の宮殿」を模した展示になってるんです。宮殿が混みこみじゃ雰囲気台無しになっちゃいますしね~( ´ω`)

目新しかったのは、天井画がちゃんと天井に飾ってあったこと!
私はこーゆー展示、初めて見たので新鮮でした。実際の感じを掴めていいな、と思ったものの…はっ!首疲れる…(ノω・ 。)往時の人たちも同じだったんでしょうか。それとも装飾の一つとしてしか見ていなかったのかなぁ。宮殿の天井の方が高いんじゃないかとも思うし…。
そして宮殿感満載な家具調度も展示されてるわけですが…あああ、あっちもこっちも金ピッカピカだああ(((((((゚ω゚;)。

今回の私的収穫は何より「リヒテンシュタインの場所を覚えたこと」だったりしました。
なんでかリヒテンシュタインはフランスのご近所さんだと思ってたんですが(ルクセンブルクと混ざってた…恥)オーストリアとスイスの狭間なんですね。神聖ローマ→ハプスブルク帝国のなかにあった、文化的にはドイツ系かなと。で、言わずもがなですが、とーーーっても小さい国です。会場にあった年表を見ても、ヘリウム入りのオツムには分かりにくい、フクザツな歴史を持った国です(国連加盟が1990年代だったことにもビックリ)。
常に大国の側にありながら、縄張りを主張し続けるにはどうすればいいか。
軍事力では到底敵わないし…、そうだ!文化力だ!…ってわけで出来たのがこのコレクションだったのではないかと強く思いました。日本のご近所さんでもありますよね、そんな国。国土はちっちゃいけど、お前んとこよりいいもん持ってるんだぜぇ!って。王権の正当性を証明するのに、どんなに美術品が強大な力を持ちうるのか。美術品が武器たり得るという…。そう考えるとアルプスの山に囲まれながら、遠く美術品を集め続けた歴代リヒテンシュタイン侯爵の意地を感じずにはいられません。コレクションは豪華絢爛ですが、なんだか切ない気持ちになりました。

戻って展示物の話。
メインはポスターにも使われているルーベンスの子供の肖像画ですが、出口付近にも子供の肖像画があります。フリードリヒ・フォン・アメリングの『マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女 二歳の肖像』。19世紀の絵ですが、この寝顔がとっっってもかわいいです (〃゚ω゚〃)!無名の作家とはいえ、私はこっちの絵押しです。この絵を最後に飾っているのも「平和が一番」って感じで良かったですよー。
もう一点、絵葉書欲しいな~と思ったのは、クリストファーノ・アッローリの『ホロフェルネスの首を持つユディト』。首を掻き切った凄絶さはあんまり感じられませんが、こーゆー強気な表情は個人的にすごくツボ!…でも絵ハガキありません (・ω・。`)そうさ!どうせ私が欲しい絵ハガキはないジンクスさ!…くぅぅっ。

で、一周した感想といえば「………目に痛いよぅ……… (ノω;`)」

その前にハシゴで『巨匠たちの英国水彩画展』に寄っていたので、水彩化した目には油絵が一際強力にどどーんと押してきましてですね…(金ピカ度も高いし(^_^;))。油絵ってこんなにも濃ゆいのか!!と、展覧会の内容にはあんまり関係ない感想が残ることになってしまいました。うう~む、しまったなりΣ(TωT;) 。
展覧会のハシゴをする際には食べ合わせにご注意を(笑)!あ、水彩画展は素晴らしかったですよー♡

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コミティア、無事(笑)終了しました。

足を運んで下さった方、お買い上げ下さった方、本当にほんっとーにありがとうございました(≧ω≦o)!!!
なんていうか、吹けば飛びそうなペラさに我ながら哀しい感じですが、いや、まあとりあえずカタチばかりでも新刊出せてまずはひと安心(そこで安心しちゃいかんだろう自分)
亀より遅い歩みですが、生温く見守って頂ければ幸いです。
こんなんでも読んで頂けているということだけをモチベーションの栄養源にしてますので(そして大抵飢餓状態ですので あうぅ)どうぞよろしくお願いします<(_ _)>

で、表紙だけは時間かけてみました。小さいおばさんたちは中世の版画からです。キリスト教の教育的絵画だったんでしょうけど、なんつーかシュールです。日本の地獄絵的立ち位置だったんでしょうかね。でも怖いもの見たさの娯楽的側面もあったはず。うう~ん、実際にあったことだと思うと実に悪趣味…。
火刑にした魔女の死骸は灰になるまで焼きつくしたんだそうで。小氷河期といわれる中世に、そこまでやるなんて薪の無駄遣いじゃないか!と思っちゃいましたが、それだけ恐れられてた存在だったって事なんですよね、きっと。まさに暗黒時代です。つくづく現代人でよかった…。



次回は2月3日のコミティアに参加予定です。
お話も畳みにかかりたいと思ってますので、よろしければまた是非お越し下さいませ(^ω^) /


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ふと気付けば前のブログ更新から早やひと月以上…はわわ(((((((ι゚ω゚;)
いかんいかん、世間はいつの間にか秋だしさ…ってことで秋のコミティア参加のお知らせです。



11月18日、スペースは 『X20b』 です。

今回は五月のコミティアでも一緒だった、カエルをこよなく熱愛する蛙教サークル「みどかえ」さんとの合同参加です。
てなわけでサークル名は 『くちばしクロニクルとみどかえ』 です。

スペース半分蛙色、ってことでカエルコラボなイラストですが、中世ヨーロッパでは蛙は魔女の使い魔とか言われてたりしたっぽいので(大概ヨーロッパのカエルの扱いはあんまりぢゃないかと思うわけですが)そんなに遠い縁でもないよ~、とアピールしたりして(´ω`;)
内容的にはお互いなんら被ってませんが(ナチカエルもの…なんかそれもアリか!?笑)みどかえさんの本にも描かせて頂いてますので、よかったらぜひお手に取って見て下さいませ♡

おっと、そうそう肝心の新刊…。新刊出します。
でもコピー誌確実です…。
どこまで枚数行くか謎ですが、そんなですが是非よろしくです…(ノω≦`)


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アニー・ジェイコブセン著(田口俊樹訳)『エリア51~世界でもっとも有名な秘密基地の真実~』(太田出版)を読みました。


「ロズウェル事件」と言えば、宇宙人&UMAオカルト好きなら必ず知ってる基礎単語w(´ω`)。

1947年、アメリカのニューメキシコ州ロズウェル近郊で「何か」が墜落し、極秘裏に回収された。その「何か」は地球上に存在しない金属片、そして「小さな人のようなもの」であり、米軍はそれ以来宇宙人から軍事上のあらゆる英知を得た…、という噂。そして回収された「何か」は米軍基地『エリア51』に納められた……。

「それ」が宇宙人か否かは別として、墜落騒ぎは事実(観測気球だった、などの当時の記録や証言は存在している)。ではその時、本当は一体何があったのか?軍事基地の中でもとりわけ極秘のエリア51とは何をしているところなのか?というのが一大テーマの、本書はごく真面目でシリアスなノンフィクションドキュメンタリーです。
矢追系の展開を期待すると大いに肩透かしを食らうかも(^_^;)ですが、UFOネタ以上に刺激的で、そしておぞましい事実を暴く本です。

鍵は時代が1947年であったということ。
第二次世界大戦終結の二年後、米ソ間の対立が鮮明化していく頃です。戦争が終わってドイツにいた米ソはまず何に取り組んだか?それはナチスドイツの頭脳を得ること。戦犯間違いなしのナチ科学者を罪に問うことなく、戦利品よろしく我先にとマンハントする様はえげつないとしかいいようがありません。ゲットした頭脳は後に米ソの宇宙ロケット開発競争(両国ともナチの軍事ロケット技術が基にある)につながるわけですが、本書の話題はその前の段階、偵察のための高高度における航空技術開発と核開発競争がメインです。
エリア51では大統領すら知らないという(知る資格、という概念が何度も出るのが印象的)極秘体制で飛行機開発と核実験が行われます。何しろ広大なアメリカの話。遠くから覗くのも不可能な、だだっ広い軍事基地のほんの一角がエリア51だという説明からして驚かされます。
飛行機開発(敵国の撃墜可能高度を上回れる、そして長距離を飛行できること)ではソ連との抜きつ抜かれつの開発競争、優秀なパイロットの武勇伝と凄惨な事故は、それだけで手に汗握る冒険譚です。
核実験と核搭載機の墜落事故のくだりは「アメリカって……( (゚ω゚ )いやソ連も似たようなものだったろうけれど…)」と感想の言葉を探すのが難しいほどです。自国の優秀で貴重なパイロットを核の雲の中を飛ばさせるとか、意味が全く分かんないし!実際、「モルモットだよな…」と自覚しつつも任務に従うパイロットの描写は切なくて何とも言えません。
また、アラスカやスペインでの核搭載機墜落事故は当事国に無断で領空を飛んだ挙句の事故で、しかもその事実はつい最近明かされたというのだから、もう絶句するしかありません。ひとの国で何やってんだよー!

この本を読むと、「福島原発?ぜんぜん微量♪安全じゃ~ん (_ω_)とか、オスプレイ?あんなの落ちた数に入らないっしょ♪だいじょぶだいじょぶ~ (゚ω゚*)」とか不謹慎にも思ってしまいます…。ああ、どっちもアメリカ絡んでるか……。『冷戦下だから』出来たことだったのか、あるいは今現在でも同じような事が行われているのか、考えるとぞっとするばかりです。
で、本来の謎のロズウェル事件。
著者と親しくなった関係者が最後に重い口を開き、ひとつの『正解』が示されます。まあ、ここがこの本の肝だと思うのでネタバレはよしておきますが、…そんな事実はあんまりでは!?と言わずにはいられません! ああ、やっぱりネタバレしそうなので小さく…
もしそうならあまりに馬鹿バカし過ぎるし、スターリンもなに考えてるんだと。馬鹿馬鹿しい割にやってることは酷過ぎる。非道です。そして私がスターリンなら計画上、キリル文字なんて書かないし、メンゲレを解放もしなかったと思うんだけどな…。メンゲレがそれほど「優秀」ならそんなに簡単に手放さないでしょー?  
色々考えるとこの『正解』にも穴が多々あると思うわけですが、この『正解』もまた、ただの陽動ダミーなのか、それともダミーの中にもヒントがあるのか…。謎はまた深まって終わる感じです。

「ロズウェルの真相」も推理譚として興味深いですが、冷戦時代の真相追究がとにかく秀逸です。今現在の日本と絡めて考えてしまう話も多いので、UFOネタに興味が無くても一読の価値は大ありかと。おススメです。

ああ、でももっとロズウェル事件には夢があって欲しいよな~ (ノω・`)
こういう「ほんと」を見せつけられると、宇宙人ネタってなんて夢があるんだろうって思ってしまいした…。そしてナチ絡みと思わずに手に取ってしまったこのタイミング(笑)これって無意識の集中力ってやつ?

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『宇宙人ポール』(グレッグ・モットーラ監督 2010年アメリカ・イギリス合作)を見ました。
もっとB級B級した映画かと思ってましたが、ややや!B級も煮つめれば良作になっちゃうんですね。すっごく、面白かったです (〃゚ω゚〃)!


どうみてもぱっとしない、オタクの見本のようなグレアムとクライブはイギリス人で仲のいいSF作家とその挿絵画家。
アメリカのコミコン(米国版コミケというか。コミケよりもっと商業色が強い感じ)ついでに憧れのロズウェル名所巡り(笑)で米国観光を満喫していたが、そのロズウェルでまさかの「本物」宇宙人に遭遇してしまう。「ポール」と名乗るその宇宙人は、噂のエリア51からまさに脱走中と言い、捕まれば自分は殺されてしまうのだと二人に逃亡の手助けを頼みこむ。
こうして話は仕方なくの巻き込まれ型ロードムービーに。
追手はお約束のCIA風黒服の上司に、任務が宇宙人追跡とは知らされない部下二人(但しおマヌケ)。逃避行中に出会った進化論全否定の超保守派キリスト教徒(アメリカだなぁ)の女性をも道連れに、一同はポールの目的地へと向かうのだが…。


ストーリー自体はシンプル、王道ですが、小ネタがいちいち凝ってます。
宇宙人ものの映画ってメジャーどころくらいしか見てませんが、それでも「ああぁ~」と微笑しちゃうパロディの数々。ラスボスに至っては、やっぱこの人なんだ!ともはや感動モノでした(ネタバレなので伏せますが、よく出演OKしたものだと。 笑)私ですら笑える小ネタが一杯だったので、SFマニアならツボの嵐なのでは…。
英米合作故なのか、アメリカン度も濃厚です。
特に超保守派キリスト教の彼女がポールを見て恐怖のあまり讃美歌を絶唱し始めるとか「ああ~、実際いそう~~」って感じです。あと、キャンピングカー専用の宿(モーテルというか…キャンプ場みたいな?)これは日本じゃありえないなぁ、と妙なところで感心。それから主人公二人が事あるごとにホモ疑惑を掛けられてるのが何とも…。ポールにまで突っ込まれてるし(笑)。アメリカでは男二人連れってだけでそう見られるものなのか、それともこの二人がホモホモしく見えたから?日本じゃここまでロコツに怪しまれないと思うんだけどなあ。ちょっと謎でした(;´ω`)

でも、細部の笑えるポイントも良かったですが、ちゃんと感動ポイントも抑えてて、そこが何よりも良かったです。
「ポール」の名前の由来はと言えば、実は宇宙船が墜落するときに巻き添えで死なせてしまった犬の名前。冒頭でそう説明が出て「えええー!わんこ酷いー!!」と思ったら、ちゃんと伏線になってて素敵なラストへと繋がります。ちょっとじわっとしちゃいました。いい話なのでこの辺は是非映画で是非♡最後の最後でのどんでん返しにも余念がありません。

そして私はCGってどこまでも作りもの感がしてあんまり好きじゃないんですが、このポールのヴィジュアルは別格!特に眼差しが!造形的には典型的グレイなんですが、妙~にかわゆい!性格は下ネタ好きの口の悪いオヤヂそのものなのに、瞳がまるで子犬のよう …(〃゚ω゚〃)実に表情豊かです。この映画で感動できたのはこの眼差しのせいかと。担当したひと、うっまいなぁ~。


丁度この映画を観る前に『エリア51~世界でもっとも有名な秘密基地の真実~』という本を読んだとこでした。…なので余計に、ファンタジーはやっぱりハッピーエンドに限るな~、と。

下ネタ満載なので、お子様にはアレな映画ですが(; ゚ ω゚)大人の良質なファンタジー映画ですよー。

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夏コミ参加の本にちょこっと描かせて頂きました。

かまたきみこさん(師匠~ (〃゚ω゚〃)!)が参加している刀愛溢れる刀同人誌『鐡(てつ)の命』三号に4ページ。
サークル名は 「鍛冶屋ふぁみりー」8月12日 西―ら08a   だそうです。
この本、刀好きによる刀好きのための…的な異色刀本です。
何が異色って売り子に本職の刀鍛冶師さんがいちゃったりするとゆー… (隠しキャラですか゚ω゚)
私的にはお仕事着でいらして欲し~!とか思うわけですが、…彼の場所ぢゃそんな姿でも目立たないか(笑)

私の分はまあアレですが(短いし)、以前から描きたかったネタが描けて楽しかったです。…ド素人なので色々お約束違反をしてる気もしますが…生温く見逃してやって下さい~。はわわ。いやぁ、日本刀って奥が深いっす。お声を掛けてくれたかまーさん、ありがとーございました♡

私の分は置いといても(^_^;)フツーに面白い趣向の本なので、コミケに行かれる方、日本刀にご興味おありの方は是非お手に取って見て下さいませ<(_ _)>

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上野の西洋美術館で開催中の『ベルリン国立美術館展 ~学べるヨーロッパ美術の400年~』(2012年6月13日~9月17日)に行ってきました。



もちろんお目当てはフェルメールの『真珠の首飾りの少女』!
しかし…、最近のフェルメール人気を当て込んでるせいか…正直チケット高くないっすか…。「ううむ仕方ないフェルメールだし一点買いってことで」と諦めて行ったら…おお!?他の展示品も素晴らしいぢゃないですか!私的にはかなりクリーンヒットなラインナップでした!わーい♡

まず一番の心配は混雑状況だったんですが、まだ始まって間もない平日午前中だったせいか空いてました!この一点だけでも大変ありがたい。゚(゚´ω`゚)゚。お約束な入口付近の挨拶看板前の団子行列もありません。余裕で回遊魚出来ます。ほんとーに空いている美術展ほど嬉しいものはないです。

目的のフェルメールは期待通りの空気感。流石に安定のクオリティですね。感想もまあ「フェルメールからのラブレター」展とほぼ同じなのでここでは割愛。考えるな!感じろ!ってとこでしょうか(笑)

おススメしたいのはむしろ木彫展示の多さです。ヨーロッパ美術展で木彫展示ってあんまり見たことない気がするんですが…単に私の目がスルーしてただけ(((((((ι゚ω゚;)?
素朴な中にも精緻な細工の「聖クリスピニアヌス(1420年頃)」。俯いた美少年の趣ですが、その清潔な横顔に(きっと教会の奥で長年信仰されてきたんだろうなぁ…)と敬虔な気持ちになれます。
何点か聖ゲオルギウスの像が出ていて(なんか被ってるな~)と思ったんですが、そういえばこれはベルリン美術館展。傭兵産業(?)で繁盛していたドイツでは、軍人の守護聖人はやっぱり大人気だったんでしょうか。ちょっと歴史の空気を感じられた気がしました。歴史という点ではルターの肖像画も。「おお!教科書の!」って感じです。

けど、なにより一番のおススメはイグナーツ・エルハーフェンの「イノシシ狩り」「シカ狩り」(1690年頃)
一対の小さなツゲ板製の木彫作品です(一応これも浮き彫りって言うのかな?)。
サイズは大体DVDケースくらいでしょうか。そんな小さな板に狩猟風景が彫られているのですが…緻密すぎる!!猟犬の筋肉の感じとか、馬の尻尾の毛のきゅるるんとした巻き毛の感じとか…。正面からでは見えない部分まで精緻に彫り込まれてます。折れてしまったと思しき剣もありますが、剣の一本一本まで彫り出されているのも驚異です。ツゲという素材のせいもあるかも知れませんが、なんだか日本の根付を連想しました。日本のより更にエッジーな印象でしたが、刃物の国ドイツだからってことでしょうか。職人の技術もさることながら、堅い材木をこれだけ細かく彫ろうと思ったらそれだけの道具が必要ですし。同時に刃物製品の伝統と素晴らしさも見せつけられた気がしました。
で、この板。
用途が良く分からなかったんですが、領主が書斎の机に置いて、昔日の自分の雄姿をにまにま思い出したりしてたのかな~、とか想像しちゃいました。一種のフィギュア?と思ったんですがどうなんでしょ~?
 
そして例によって『一番欲しいポストカードは無いジンクス』が今回もまた(ノω・`o)
「聖クリスピニアヌス」と「鹿狩り」は欲しかったのになあ…。数点だけのためにカタログは買えましぇん。どうせ無いだろうと予測し、薄い記憶力で頑張って脳みそに焼き付けて帰りました。まあ、あの裏側まで手を抜かない完璧な職人技は写真では写しきれないでしょうし、是非実物をガン見することをおススメします!

東京都美術館のフェルメールも始まって、これから混むのかな~という危惧はありますが、私としてはこっちのベルリン美術館展の方がお買い得だと思いました。常設展ではドイツの小さな版画(これも切手サイズと細かい…拡大鏡完備してますが、敗退していく方も結構いました)も特集してるので、ドイツ好きっ子な方なら尚更おススメです。私は久しぶりに常設展でハンマースホイとまでご対面できたので、満腹な一日でした。
 
大入りが期待される割にはミュージアムグッズの種類が少ないような気がしましたが(クリアファイルとか眼鏡ふきとか、まあ定番な)フェルメール特別バージョンのシュタイフのテディベアは可愛かったです。あえてシュタイフってとこがベルリン展らしくていいですね。でもっ。可愛かったけど…シュタイフなんかとても手が出ないので (;´・ω・`)絵に描いて自己満足してみました。しくしく。
本物はもっとずっと可愛いので、カワイイモノ好きな方はお見落としなく♡
 

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ブクログのパブー様に漫画置いてみました。



ショートショート『赤い鳥』
本文は10ページ。

4~5年前のコミティアで出した同人誌に載せた作品で、描いた当時は
「ちょっと百合な耽美ジャパニーズゴシックホラー」
とか目指してた気が(大上段だなオイ)うっすらするものの、今見ると色々「ああああ~~(ノω;`)」な感じです…。
でもそれなりに気に入っているのでアップしてみました。でへぺろ。

無料ですのでお暇な方は良かったらどうぞご覧下さいませ<(_ _)>
ブクログのパブー様 

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先日5月5日のコミティア。
当日の色々を1ページ漫画でご紹介してます。

ただし、よそ様のサークルレポートなのでこちらではひっそりこっそりとだけご紹介(((((((;´・ω・`)
ご興味おありの方はこちらからどうぞ<(_ _)>

なんでカエルやねん!と思った方はこちらにどうぞ(笑)

せんでん…せんでんぢゃないです。
オマージュですよぅ。どきどき(((((((ι゚ω゚;)

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『ヒトラーの贋札』(ステファン・ルツォヴィッキー監督、2006年 ドイツ・オーストリア合作)を見ました。

これも邦題に「とりあえずヒトラーって入れちゃえ」なパターンですね。原題は『贋作者』。まあ確かに原題ママじゃ弱いかもですが、この「とりあえずヒトラー」系ってどうにかなんないのかなぁ… (´-ω-`)
アカデミー外国語賞を取った由緒正しい作品ですが(笑)当時目にした映画評が今ひとつだったためなんとなく手が出なく…でも遂に見ちゃいました。



なぜなら…そう、マイブームのアウグスト・ディールさんが出ているから!!でへ (〃>ω<〃)
 
1930年代後半、いかがわしい酒場を切り盛りするザロモン(カール・マルコヴィックス)はサリーという通称でユダヤ人という出自を隠しつつ、裏で画才を生かした偽造身分証作りに精を出していた。しかし運は尽き、親衛隊に逮捕され、強制収容所に送られてしまう。
だが要領のいいサリーは収容所でも画才を生かして生き延びていた。
時は経ち、大戦末期。サリーは理由も分からず別の収容所に送致される。そこに集められた囚人たちには地獄の環境から一転、清潔なベッドとまともな待遇が待っていた。
なぜ?
それは特別かつ極秘の強制労働、米英の通貨を偽造し敵国の経済を混乱させる『ベルンハルト作戦』に従事させるためだった。まず第一目標にポンド紙幣の偽造。そして最終目的はドル紙幣の偽造。
「プロ」のサリーの腕を持ってすれば出来ない仕事ではなかった。しかし偽造紙幣が出回れば戦争の終結は遠くなる。万が一にもナチスドイツが勝てばサリーたち囚人の未来はない。が、作戦が遂行出来なければ地獄の収容所か、死が待っている。
紙幣を作るのか、作らないのか。
そこに異分子がひとり。アウシュビッツに妻を残し、一人だけ移送されたというブルガー(アウグスト・ディール)は共産主義者で、ビラを印刷したために逮捕されたという経歴の持ち主。彼は「自分たちさえ助かれば他の多くの人間が死ぬことになってもいいのか」と作業を妨害する。
ブルガーのあからさまなサボタージュは仲間の囚人の命を脅かすものだ。かといってサリーには、そんなブルガーを批判する気にもなれず……。
 
私的メインのアウグストさんは囚人役なので、正直イケメンシーンは今回カケラもありません (´・ω・`)ちょっとはましな古着も「他の死体からはぎ取った服なんか着られない」とひとりだけボロ縞囚人服で通してます。

そして、役柄も…うざいです。このブルガーってひとは。言ってることは正義そのものなんですが、この極限下で、仲間まるごと死ぬ羽目になっても構わない!って言い切っちゃう人間て…。周囲からしたら、そりゃあこっそり始末しちゃいたくもなるでしょう。カタチは正義漢ですが、アウシュビッツで奥さんを銃殺されてしまった故の自暴自棄です。姿を変えた自殺願望にしか見えません。気持ちは分かりますが(自分は死んでも本望だろうけど、仲間の命はまた別だろうよ…)と、見てるこっちもストレスたまる感じ。
ああうざい!うざ過ぎる…!と思ってたら、このブルガーと言う人の書いた本が映画の元ネタだそうで。
主役の方じゃなかったんだ!とかなり意外でした。この「実話ベース映画」ってのも、どこまで事実なのかといっつも悩むとこですが、このお話はどこまでどうなんでしょうか…。『ベルンハルト作戦』自体は事実として、ブルガーさんはいい人ポジションなのか、私が感じた通りのうざいひとなのか…。本の方は未見なので分かりませんが、多分後者なんじゃないかと勝手に断定しちゃいます。作中でも「自分は倉庫で食糧をくすねて生き延びて…」と告白しているし、100パーセントの正義漢じゃ戦後まで生き残るのは至難の業でしょう。
何より断定したいのはアウグスト・ディールの演技力のせい!私は『九日目』のカッコイイ将校姿ですっかりはまったわけですが、…このひと、本当に演技が上手い…!屈折した心理描写が伝わってきます。ラストの、全てが終わり状況が反転した時のアップの表情はなんとも言えません。彼の表情が映画の全てを語っているようでした。
「正義とは何だ?」と。
ブルガーはうざい人ですが、彼は彼なりにうざくならざるを得ない理由があるわけで。この人がただの正義漢ヒーローだったら、もっと単調な映画になってしまったんじゃないでしょうか。アウグストさん、今回はビジュアル面での良いところはゼロですが、表情には惹き込まれます。

ん?…ていうと『九日目』でかっこいいと思ったのも、演技力&目力に負うところが大きかったのかな~??
 
映画そのものは「良い映画か?」と聞かれたら「ううう~~~~んん」って感じでしょうか… ( ´・ω・`)
駄作でもなく、つまらなくもないんですが…とにかく「疲れる映画」と言いたいです。エンドロールをぼ~っと放心して見ていたくらいなので。勧善懲悪は問題外としても、救いもなく、ハッピーエンドらしいハッピーエンドもありません。人が、それぞれ必死に生き残ろうとする様だけが描かれているので、感想はただ「正義とは何ぞや?」としか言いようのない映画です。救いと言えば、主役のカール・マルコヴィックスの淡々とした虚無感漂う演技でしょうか。彼もまた善人とも悪人ともつかないために作中人物の中で公平(?)で、それがまあある意味救いというか…。ううむ。
疲れている時に見る事は激しくおススメしませんが、アウグスト・ディールの演技が出色なのでそこだけはおススメしたいです。

イラストは、お話に直接噛んでは来ませんがブルガーが共産主義者ということで赤いカンジに。
とことんアウグスト・ディールお目当てなので、映画のイメージとは違うシロモノになってます(笑)
 
あと本筋と直接関係はないですが、…ポンド紙幣が片面印刷だったのに愕然。
小切手かΣ(゚д゚lll)!?
ドルは両面印刷だったので、その点だけでも当時のイギリスの苦境が忍ばれます。

みんな苦しい時代だったんですね…。

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広枝出海
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