忍者ブログ

やさぐれ漫画描き、広枝出海のブログです。 創作同人情報、美術展やら映画感想など 獺祭状態でつらつら書きたいな~、と。 カワウソは取った魚を祭るように陳列するそうですが、散らかしているだけとは言ってはいけないお約束(^_^;)          無断転載はどうぞご遠慮下さいませ<(_ _)>

   
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

渋谷bunkamuraザ・ミュージアムで開催の『フェルメールからのラブレター展』に行ってきました。



東京に来たフェルメールは大体制覇してますが、フェルメールといえば…開催するたびに着実に人が増えているような気が…(~_~;)。故宮展の敗北感も新鮮な中、内心びくびくしながら行ってみました。
がっ!さすがに平日午前中(いや故宮展だって平日午前中だったけど)!空いてるじゃないですかーーー!!
大抵なぜかお約束のように団子になってる入口付近すらとっても風通しがいいです。開催側としては嬉しくないでしょうけど、美術展はこれ位の人の入りが理想です。なんて静か!どこからでも好きな角度から好きなだけ見つめていられる…っ!私が行ったフェルメール展の中では奇蹟的と言っていいくらいの環境です。

で、お目当ては『手紙を読む青衣の女』と『手紙を書く女』。
フェルメールのテーマに合わせ、他の展示絵画も手紙にちなんだテーマのものを揃えています。市民生活の中にこれだけ手紙が浸透していた=識字率が高かったというのは、豊かさの表れなんでしょう。折しも当時のオランダは船舶交易でウハウハの時期。字が分からなければ生活が成り立たない商業都市だったんですね。
フェルメール、他の同時代の絵画と並べると光の表現の仕方がやっぱり違いますね~。まあ、ライティングも一際凝ってましたが(^_^;) 『手紙を読む青衣の女』は今回大掛かりな修復後初公開とのこと。黄変したワニスを慎重~に剥がして色を復元して…。なんと気の遠くなる作業。「あっΣ(゜o゜;)」とか失敗できないし。本当に頭が下がります。でもその点、油絵はまだ楽だよなあ。絹布に描いた絵じゃ、そういうわけにもいかないもんな~。
黄色の衣装で有名な『手紙を書く女』も、思わせぶりに表情をぼかした表現は印象的でした。でもこの黄色の服、袖口に毛皮のもふもふが付いている割になんで半袖なんだろー?寒いんだか暑いんだか…まるで女子アナのような薄着感(笑)。腕を出すのがセクシーとか、そんな流行でもあったんでしょうか。

ゆったり見られたのが何より嬉しかった展覧会でした。あえて言えばもうちょっと展示数が欲しかったかも。寡作のフェルメールを3点も出してきたのは出色ですが、それにしてもちょっと全体数が寂しいような…。それからミュージアムグッズの切手。80円切手10枚に大き目イラスト2枚のついたシートが2800円て、ちょっ… (◎o◎)!!郵便局では扱ってないレアグッズと煽ってましたが、う~ん。妥当なお値段だったら欲しかったけどな~。

拍手[1回]

PR


終わってしまえばあっという間でしたが、コミティア参加してきました。いらして下さった方、お買い上げ下さった方、寒い中本当にありがとうございましたm(__)m!ああ、これで安らかに眠れる……。
無謀なスケジュールが祟ってなんだかナチュラルハイになってましたが、…物事はギリでやってはならないと再学習。新刊コピー誌も面付け計算できないほど頭がよれよれだったため、袋とじ仕様です。ううむ、かっこ悪…。次回コピー誌作るときはせめて両面印刷できる程度の余裕は持って挑みたいものです。

余裕目標ついでに。
次回はかえる部参加のみどり還サマと合同参加なので、便乗でカエル少女漫画も画策してます。ふふ。でもカエル少女漫画ってどんなだろー?カエル少女の漫画なのかカエルの少女漫画なのか…謎。

拍手[0回]

とりあえず2月5日のコミティア用の新刊表紙でーす。
 
コミティア新刊表紙

左半分だけですが、いちおーお見知りおき下さいm(__)m
ちょっと鼻の影を濃くし過ぎちゃった…くうっっ。
ナチ式の墓標が描いてみたかったんですが、正式制定は物語時間より後になるようなので、キリスト色の強い形になってます。ま、これでもいっか~(超テキトー)

…とりあえず、というのは肝心の中身がまだ全然だからです。
全てはこれからだ…ふ…ふふ……(-∀-;)

拍手[1回]

渋谷シアターNでリバイバル公開されたエミール・クストリッツァ監督『アンダーグラウンド』(日本初公開1996年)を見てきました。


映画『アンダーグラウンド』

これ、テレビ放映されたことがあって「カンヌのパルムドールとった話題作だからちょっと見よっか」とながら見気分で見たら(何しろ約三時間の大作^_^;)その強烈な印象に、もう一度ちゃんと見たいと思い続けてたのです。滑稽なシーンなのになぜか哀しく、悲しいシーンなのにどこか可笑しい…不思議な空気感の映画です。でも現在DVDは絶版…貴重な機会を逃すわけにはいきません。

物語はユーゴスラビアを舞台(監督も土地の人)に、第二次大戦中のナチスドイツの支配、ソ連、独立ユーゴのチトー政権、ユーゴの解体という、長い月日を描きます。レジスタンスを気取る(泥棒だかヤクザだかとっても微妙)親友同士のマルコとクロ、彼らが惚れる女優のナタリア(ミリャナ・ヨコヴィチ 女優役にふさわしいとっても美人な女優さん)は自分に夢中なドイツ軍将校フランツとクロを手玉に取って時代を上手に生き抜いている。ナチのお尋ね者ながら行動が破天荒なクロはやがてドイツ軍に捕まるが、マルコのお陰で脱出。だが重傷を負い(あり得ない自分のおバカミスのせいなのだが…)地下室に身を隠す。この地下室、何人住んでるのかわからないような広さで銃器密造所でもあった。
やがてナチスドイツは敗戦。ソ連、ソ連の傘の下によるユーゴ独立、共産主義チトー独裁政権へと時代は変わる。
文才があり、弁も立つマルコはレジスタンスの英雄としてちゃっかり党幹部へと成り上がり、地下室の人間を騙して作らせた武器を闇でさばきつつ、ナタリアと結婚もする。一方、地上の一切を知らない「殉死した英雄」クロは、マルコに「チトーは君を決戦の切り札として地下に潜伏し続けることを望んでいる」と麻薬のような言葉で欺かれ、来るナチスドイツとの戦いを地下室で夢見続ける…。

※以下はややネタばれです。

この映画、「真の悪人」も「真のヒーロー」も出てきません。マルコは幾多の人間を騙して地下室生活を何十年も強いてきた極悪人ですが、結局自ら党幹部の地位を捨て去ります。酒に溺れるナタリアから酒を取り上げる手段も憎めません(酒瓶を自分の頭でかち割っちゃう。なんか…愛です 笑)クロもヒーローとは言い難いいい加減さで、悪役ポジションのはずのナチス将校フランツもクロを追い詰めながら殺しはせず、ナタリアには優しい紳士です。
象徴的だと感じたのは、後半酒に酔ったナタリアがマルコに突っかかって「私の青春を返してよ!」と言い放つシーン。彼女は常に自分に最も有益な男を選び、傍目には恵まれた位置に立ち続ける悪女です。しかし彼女もまた戦争に翻弄された一人。この一言が彼女の人生を語っているような気がしました。
なにより印象深かったのは終盤、マルコに許しを請われたクロが言う「許そう。だが忘れんぞ」の台詞。この言葉に監督の、バルカンの未来への思いが込められている気がしてなりませんでした。

多民族国家、バルカン半島の複雑な歴史は、島国民族日本人には感覚的にどうしても理解できない部分がある気がします。『アンダーグラウンド』はそんな感覚的な理解を促してくれる映画ではないでしょうか。
また、全編を包むロマの陽気でパワフルなのに哀愁漂うブラスバンド(「カラシニコフ」はなんとも言えない疾走感!)、ブルガリアンポリフォニー、ドイツ軍の象徴「リリー・マルレーン」…。土地を感じさせる音楽はいつまでも耳に残ります。
テレビ放映時はボスニア紛争中だったので、ラストシーンに(こんな形でしか幸せになれないのかなあ…)と、すごく切なくなったものです。ですがひとまずは平和になった現在(ああ本当に平和になって良かった…!)と穏やかな気持ちで見られました。
まあでもなによりポイント高かったのは、ナタリア役の可愛い系美人女優さんの存在です。彼女がいないとむっさいひげオヤヂと、妙にリアルで小汚い背景だけになってしまうので(笑)。歴史背景を事前に少し知っていた方がより楽しめる映画だと思います。

拍手[8回]

東京国立博物館で開催の『北京故宮博物院200選』に行ってきました。

後宮の少女

お目当ては目玉出品でもある『清明上河図』と常設のお正月企画展示。清明上河図は以前、橋の部分を模写したことがあったので、実寸が見たかったんです。この展覧会、かなり仰々しいコピーで宣伝していたので、きっと混むんだろうな~とは想像してました。でもお正月気分も落ち着いた平日午前中。楽勝さ~…と思いきや…。展示自体だけでお外で50分待ち!?更に清明上河図は単品で別枠210分待ち!?ええええ!?一時間待ち展覧会は何回か行ったことがあったけど…210分……。でも今年一番の寒さと言われる中、熟年な方々がじっと我慢の子…。清明上河図は早くも諦めましたが、一応先達に負けじと50分並んでみました。
展示物は予想以上に多く、見応えは充分でした。整理入場してただけあって、会場内もゆったり。だったらもうちょっと人入れてもいいんじゃないの?ってくらい。
私的一番は真珠の鱗の龍が刺繍された紺色の袍(衣装)です。牡丹の花びらは珊瑚のビーズ、きらきらした緑の輝きは孔雀の羽根…という豪華衣装!こういう質感は写真じゃちょっと分かりません。これだけで頑張って並んだ甲斐があったってもんです(そう思いたい…)。早々に断念した清明上河図も、仕切り越しにちょこっと見えたので実寸は分かりました。もーちょっと大きいのかなと思ってたのですが、大きくはないけど、長かった…(-_-;)
常設季節展示もいつもより国宝多めでお正月らしく華やかでした。本館中央階段付近に大きな生け花があってお正月気分が盛り上がります(生け花は15日までのようですが)。そして普段見たことない小部屋で現代根付コレクションが!か、かわいい~~~!!キュートな粒ぞろい根付の中でもリュックしょったペンギンの子が印象的でした。ていうか、ピンガっぽい(笑)
干し柿気分で寒風に耐えた行列でしたが、3時くらいに見たら外の列はなくなっていたので、時間に融通が効くなら午後に行くのがおススメだと思います。しっかし、今の時期でこの列なら、はにわストラップ配ってた二日はどんな混みようだったのか…。ぶるぶる。

載せたイラストは以前描いたものですが、後宮的なイメージだったし、故宮なら、ま、いっか~とアップしてみました。えへ。

拍手[1回]

2月5日の創作同人イベント、コミティアの通知が届いたのでお知らせです。

カタリーナ

み13a くちばしクロニクル で参加します。

…ていうかネットで初めての告知らしい告知(^_^;)参加歴はそれなりに経ってるんですが(雌伏何年だよって一応自己突っ込みを)。このイラストが看板になる予定ですので、よければ目印に是非お立ち寄り下さいませm(__)mコピー誌ですが、新刊出します!…問題は何ページになるかですが…。SS黒服好きが動機で始めた「レーベンスバウムの魔女」も思えば3冊を重ね、今年中には終わらせたいととりあえず年始の誓い(笑)

拍手[1回]

有楽町スバル座で公開のヴィゴ・モーテンセン主演『善き人』を見てきました。


yokihito.sitemap.txt

物語は1930年代、ナチが台頭しつつあるドイツ。大学教授のハルダーはナチに否定的な考えにも関わらず、自分の書いた小説(不治の病に苦しむ人を殺すのは罪ではない、という不吉な展開を予想させる内容)がナチの上層部に気に入られて不本意ながらナチに取り込まれていく。認知症の母親、それを疎んじて家事を放棄し趣味のピアノに没頭する妻。それでもハルダーは文句ひとつ言わず妻の代わりに家事をこなし、堅実に黙々と教授業をこなす日々。しかし、教え子の美人学生から熱烈にアタックされだすと単調で地味だったハルダーの人生は狂いだしていく…。

フツーのおじさんが美人にいきなり誘惑されたら、そりゃそうかもね~…とか、こんな家庭、リセットしたい気持ちもわかるな~とか、ハルダーが親衛隊に入るのみならずナチ党員にまでなってしまう過程の描写がリアルです。党員にさえなれば出世確実。自分の主義思想を優先して左遷を選ぶ人間は圧倒的少数派でしょう。親友のユダヤ人精神科医に対する行動も、今なら「なにノー天気なこと言ってんだよ!」と思っても、当時の制限された情報の中で暮らしていた人間の感覚だったらきっとその程度だったんだろうなあ、と納得です。あの時代に生きていたら自分もハルダーの側の人間になるかもしれません。ハルダーは後の時代では糾弾されるべき人間ですが、『彼』が大勢だったからこそ第二次世界大戦が起きてしまったのだとしんみりする展開です。小説のせいでT4作戦に関わらせられ、水晶の夜にも加担させられ、気がつけば多くのものを失っているハルダー。ここにきて初めて本気で彼は動きます。行方不明の友、ユダヤ人の友を救うために親衛隊将校の肩書を利用して危険を覚悟で彼は動きます。

そして………え。…そこ?
そこで終わっちゃうの!?
ラストは…ラストがっ。粛々と盛り上がっていただけにこの終わり方は……えええ~。

人によって色々かと思いますが、私的にはかなり意表を突かれたオチでした。「普通の人」とはいえ美味しい思いもしてきた以上、何がしかのけじめはつけて欲しかった…。これってある意味夢オチなのでは??
とはいえ黒服メガネっ子が目当てだったので、これはこれでいい映画かなと(笑)。私は白シャツ押しなのでイラストは白シャツで(黒白赤の組み合わせがたまりません)。黒服親衛隊が出る映画は意外に少ないので、制服好きな方にはおススメです。オチには不満があるものの、ヴィゴ・モーテンセンはインテリ教授な雰囲気がよく出てて、制服姿もステキでした。やっぱり軍服は肩が命ですね。

拍手[2回]

一年の計は元旦にあり…ってことで、とりあえずブログ始めました。冷やし中華的に^_^; 一応まだ元旦だし~。皆さまあけましておめでとうございます。 元旦早々地震があったりもしましたが、今年はいい年になりますように。

拍手[1回]

  
プロフィール
HN:
広枝出海
性別:
非公開
趣味:
現在絶賛HURTSにはまり中( *´ω`)
こんな漫画描いてます
ブクログにショートショート漫画置いてます(古いけど(^_^;))いちおー、耽美ホラー(…のつもり)良かったら御笑覧下さいませ
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
いままで一覧
ブログ内検索
バーコード
アクセス解析
アナリティクス
Copyright ©  -- かわうそと祭れば --  All Rights Reserved

Design by CriCri / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]