やさぐれ漫画描き、広枝出海のブログです。 創作同人情報、美術展やら映画感想など 獺祭状態でつらつら書きたいな~、と。 カワウソは取った魚を祭るように陳列するそうですが、散らかしているだけとは言ってはいけないお約束(^_^;) 無断転載はどうぞご遠慮下さいませ<(_ _)>
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『真珠の首飾りの少女』@ベルリン国立美術館展を見てきました。
上野の西洋美術館で開催中の『ベルリン国立美術館展 ~学べるヨーロッパ美術の400年~』(2012年6月13日~9月17日)に行ってきました。
もちろんお目当てはフェルメールの『真珠の首飾りの少女』!
しかし…、最近のフェルメール人気を当て込んでるせいか…正直チケット高くないっすか…。「ううむ仕方ないフェルメールだし一点買いってことで」と諦めて行ったら…おお!?他の展示品も素晴らしいぢゃないですか!私的にはかなりクリーンヒットなラインナップでした!わーい♡
まず一番の心配は混雑状況だったんですが、まだ始まって間もない平日午前中だったせいか空いてました!この一点だけでも大変ありがたい。゚(゚´ω`゚)゚。お約束な入口付近の挨拶看板前の団子行列もありません。余裕で回遊魚出来ます。ほんとーに空いている美術展ほど嬉しいものはないです。
目的のフェルメールは期待通りの空気感。流石に安定のクオリティですね。感想もまあ「フェルメールからのラブレター」展とほぼ同じなのでここでは割愛。考えるな!感じろ!ってとこでしょうか(笑)
おススメしたいのはむしろ木彫展示の多さです。ヨーロッパ美術展で木彫展示ってあんまり見たことない気がするんですが…単に私の目がスルーしてただけ(((((((ι゚ω゚;)?
素朴な中にも精緻な細工の「聖クリスピニアヌス(1420年頃)」。俯いた美少年の趣ですが、その清潔な横顔に(きっと教会の奥で長年信仰されてきたんだろうなぁ…)と敬虔な気持ちになれます。
何点か聖ゲオルギウスの像が出ていて(なんか被ってるな~)と思ったんですが、そういえばこれはベルリン美術館展。傭兵産業(?)で繁盛していたドイツでは、軍人の守護聖人はやっぱり大人気だったんでしょうか。ちょっと歴史の空気を感じられた気がしました。歴史という点ではルターの肖像画も。「おお!教科書の!」って感じです。
けど、なにより一番のおススメはイグナーツ・エルハーフェンの「イノシシ狩り」「シカ狩り」(1690年頃)
一対の小さなツゲ板製の木彫作品です(一応これも浮き彫りって言うのかな?)。
サイズは大体DVDケースくらいでしょうか。そんな小さな板に狩猟風景が彫られているのですが…緻密すぎる!!猟犬の筋肉の感じとか、馬の尻尾の毛のきゅるるんとした巻き毛の感じとか…。正面からでは見えない部分まで精緻に彫り込まれてます。折れてしまったと思しき剣もありますが、剣の一本一本まで彫り出されているのも驚異です。ツゲという素材のせいもあるかも知れませんが、なんだか日本の根付を連想しました。日本のより更にエッジーな印象でしたが、刃物の国ドイツだからってことでしょうか。職人の技術もさることながら、堅い材木をこれだけ細かく彫ろうと思ったらそれだけの道具が必要ですし。同時に刃物製品の伝統と素晴らしさも見せつけられた気がしました。
で、この板。
用途が良く分からなかったんですが、領主が書斎の机に置いて、昔日の自分の雄姿をにまにま思い出したりしてたのかな~、とか想像しちゃいました。一種のフィギュア?と思ったんですがどうなんでしょ~?
そして例によって『一番欲しいポストカードは無いジンクス』が今回もまた(ノω・`o)
「聖クリスピニアヌス」と「鹿狩り」は欲しかったのになあ…。数点だけのためにカタログは買えましぇん。どうせ無いだろうと予測し、薄い記憶力で頑張って脳みそに焼き付けて帰りました。まあ、あの裏側まで手を抜かない完璧な職人技は写真では写しきれないでしょうし、是非実物をガン見することをおススメします!
東京都美術館のフェルメールも始まって、これから混むのかな~という危惧はありますが、私としてはこっちのベルリン美術館展の方がお買い得だと思いました。常設展ではドイツの小さな版画(これも切手サイズと細かい…拡大鏡完備してますが、敗退していく方も結構いました)も特集してるので、ドイツ好きっ子な方なら尚更おススメです。私は久しぶりに常設展でハンマースホイとまでご対面できたので、満腹な一日でした。
大入りが期待される割にはミュージアムグッズの種類が少ないような気がしましたが(クリアファイルとか眼鏡ふきとか、まあ定番な)フェルメール特別バージョンのシュタイフのテディベアは可愛かったです。あえてシュタイフってとこがベルリン展らしくていいですね。でもっ。可愛かったけど…シュタイフなんかとても手が出ないので (;´・ω・`)絵に描いて自己満足してみました。しくしく。
本物はもっとずっと可愛いので、カワイイモノ好きな方はお見落としなく♡
もちろんお目当てはフェルメールの『真珠の首飾りの少女』!
しかし…、最近のフェルメール人気を当て込んでるせいか…正直チケット高くないっすか…。「ううむ仕方ないフェルメールだし一点買いってことで」と諦めて行ったら…おお!?他の展示品も素晴らしいぢゃないですか!私的にはかなりクリーンヒットなラインナップでした!わーい♡
まず一番の心配は混雑状況だったんですが、まだ始まって間もない平日午前中だったせいか空いてました!この一点だけでも大変ありがたい。゚(゚´ω`゚)゚。お約束な入口付近の挨拶看板前の団子行列もありません。余裕で回遊魚出来ます。ほんとーに空いている美術展ほど嬉しいものはないです。
目的のフェルメールは期待通りの空気感。流石に安定のクオリティですね。感想もまあ「フェルメールからのラブレター」展とほぼ同じなのでここでは割愛。考えるな!感じろ!ってとこでしょうか(笑)
おススメしたいのはむしろ木彫展示の多さです。ヨーロッパ美術展で木彫展示ってあんまり見たことない気がするんですが…単に私の目がスルーしてただけ(((((((ι゚ω゚;)?
素朴な中にも精緻な細工の「聖クリスピニアヌス(1420年頃)」。俯いた美少年の趣ですが、その清潔な横顔に(きっと教会の奥で長年信仰されてきたんだろうなぁ…)と敬虔な気持ちになれます。
何点か聖ゲオルギウスの像が出ていて(なんか被ってるな~)と思ったんですが、そういえばこれはベルリン美術館展。傭兵産業(?)で繁盛していたドイツでは、軍人の守護聖人はやっぱり大人気だったんでしょうか。ちょっと歴史の空気を感じられた気がしました。歴史という点ではルターの肖像画も。「おお!教科書の!」って感じです。
けど、なにより一番のおススメはイグナーツ・エルハーフェンの「イノシシ狩り」「シカ狩り」(1690年頃)
一対の小さなツゲ板製の木彫作品です(一応これも浮き彫りって言うのかな?)。
サイズは大体DVDケースくらいでしょうか。そんな小さな板に狩猟風景が彫られているのですが…緻密すぎる!!猟犬の筋肉の感じとか、馬の尻尾の毛のきゅるるんとした巻き毛の感じとか…。正面からでは見えない部分まで精緻に彫り込まれてます。折れてしまったと思しき剣もありますが、剣の一本一本まで彫り出されているのも驚異です。ツゲという素材のせいもあるかも知れませんが、なんだか日本の根付を連想しました。日本のより更にエッジーな印象でしたが、刃物の国ドイツだからってことでしょうか。職人の技術もさることながら、堅い材木をこれだけ細かく彫ろうと思ったらそれだけの道具が必要ですし。同時に刃物製品の伝統と素晴らしさも見せつけられた気がしました。
で、この板。
用途が良く分からなかったんですが、領主が書斎の机に置いて、昔日の自分の雄姿をにまにま思い出したりしてたのかな~、とか想像しちゃいました。一種のフィギュア?と思ったんですがどうなんでしょ~?
そして例によって『一番欲しいポストカードは無いジンクス』が今回もまた(ノω・`o)
「聖クリスピニアヌス」と「鹿狩り」は欲しかったのになあ…。数点だけのためにカタログは買えましぇん。どうせ無いだろうと予測し、薄い記憶力で頑張って脳みそに焼き付けて帰りました。まあ、あの裏側まで手を抜かない完璧な職人技は写真では写しきれないでしょうし、是非実物をガン見することをおススメします!
東京都美術館のフェルメールも始まって、これから混むのかな~という危惧はありますが、私としてはこっちのベルリン美術館展の方がお買い得だと思いました。常設展ではドイツの小さな版画(これも切手サイズと細かい…拡大鏡完備してますが、敗退していく方も結構いました)も特集してるので、ドイツ好きっ子な方なら尚更おススメです。私は久しぶりに常設展でハンマースホイとまでご対面できたので、満腹な一日でした。
大入りが期待される割にはミュージアムグッズの種類が少ないような気がしましたが(クリアファイルとか眼鏡ふきとか、まあ定番な)フェルメール特別バージョンのシュタイフのテディベアは可愛かったです。あえてシュタイフってとこがベルリン展らしくていいですね。でもっ。可愛かったけど…シュタイフなんかとても手が出ないので (;´・ω・`)絵に描いて自己満足してみました。しくしく。
本物はもっとずっと可愛いので、カワイイモノ好きな方はお見落としなく♡
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