やさぐれ漫画描き、広枝出海のブログです。 創作同人情報、美術展やら映画感想など 獺祭状態でつらつら書きたいな~、と。 カワウソは取った魚を祭るように陳列するそうですが、散らかしているだけとは言ってはいけないお約束(^_^;) 無断転載はどうぞご遠慮下さいませ<(_ _)>
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『リヒテンシュタイン~華麗なる侯爵家の秘宝~』展を見てきました。
『リヒテンシュタイン~華麗なる侯爵家の秘宝~』展(2012年10月3日~12月23日まで 国立新美術館)に行ってきました。
ルーベンスの代表作が来てるわけではないので「どーなんだろうな~(商業的に(^_^;))」と思ったんですが、その辺をちゃんと工夫した、ちょっと面白い展示になってました。
絵の売りはルーベンス10点。
私はルーベンスって実を言うとあんまりシュミぢゃないんですが(なんちゅーか、ししむら!って感じのお肉の表現がですね…そのぅ、ヘモグロビン万歳!って感じでですね…。この人の絵を見るたびに関係ないのに「しぼうのカタマリ…」と呟かずにはいられない…。いや「脂肪の塊」だって、あれは褒め言葉なわけですが(^_^;))世間一般では「薔薇色の肌」と絶賛されてるわけで、あくまで個人の感想です。好きな人ごめんなさい。ともあれ、ツレの希望だったのでお伴して覗いてみました。
いわゆる有名作品、目玉作がないせいか、そんなに混雑してはいません。タダチケットばらまいた主催者側としては不本意かもですが、見る側としては快適です。なによりこの展覧会、「侯爵家の宮殿」を模した展示になってるんです。宮殿が混みこみじゃ雰囲気台無しになっちゃいますしね~( ´ω`)
目新しかったのは、天井画がちゃんと天井に飾ってあったこと!
私はこーゆー展示、初めて見たので新鮮でした。実際の感じを掴めていいな、と思ったものの…はっ!首疲れる…(ノω・ 。)往時の人たちも同じだったんでしょうか。それとも装飾の一つとしてしか見ていなかったのかなぁ。宮殿の天井の方が高いんじゃないかとも思うし…。
そして宮殿感満載な家具調度も展示されてるわけですが…あああ、あっちもこっちも金ピッカピカだああ(((((((゚ω゚;)。
今回の私的収穫は何より「リヒテンシュタインの場所を覚えたこと」だったりしました。
なんでかリヒテンシュタインはフランスのご近所さんだと思ってたんですが(ルクセンブルクと混ざってた…恥)オーストリアとスイスの狭間なんですね。神聖ローマ→ハプスブルク帝国のなかにあった、文化的にはドイツ系かなと。で、言わずもがなですが、とーーーっても小さい国です。会場にあった年表を見ても、ヘリウム入りのオツムには分かりにくい、フクザツな歴史を持った国です(国連加盟が1990年代だったことにもビックリ)。
常に大国の側にありながら、縄張りを主張し続けるにはどうすればいいか。
軍事力では到底敵わないし…、そうだ!文化力だ!…ってわけで出来たのがこのコレクションだったのではないかと強く思いました。日本のご近所さんでもありますよね、そんな国。国土はちっちゃいけど、お前んとこよりいいもん持ってるんだぜぇ!って。王権の正当性を証明するのに、どんなに美術品が強大な力を持ちうるのか。美術品が武器たり得るという…。そう考えるとアルプスの山に囲まれながら、遠く美術品を集め続けた歴代リヒテンシュタイン侯爵の意地を感じずにはいられません。コレクションは豪華絢爛ですが、なんだか切ない気持ちになりました。
戻って展示物の話。
メインはポスターにも使われているルーベンスの子供の肖像画ですが、出口付近にも子供の肖像画があります。フリードリヒ・フォン・アメリングの『マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女 二歳の肖像』。19世紀の絵ですが、この寝顔がとっっってもかわいいです (〃゚ω゚〃)!無名の作家とはいえ、私はこっちの絵押しです。この絵を最後に飾っているのも「平和が一番」って感じで良かったですよー。
もう一点、絵葉書欲しいな~と思ったのは、クリストファーノ・アッローリの『ホロフェルネスの首を持つユディト』。首を掻き切った凄絶さはあんまり感じられませんが、こーゆー強気な表情は個人的にすごくツボ!…でも絵ハガキありません (・ω・。`)そうさ!どうせ私が欲しい絵ハガキはないジンクスさ!…くぅぅっ。
で、一周した感想といえば「………目に痛いよぅ……… (ノω;`)」
その前にハシゴで『巨匠たちの英国水彩画展』に寄っていたので、水彩化した目には油絵が一際強力にどどーんと押してきましてですね…(金ピカ度も高いし(^_^;))。油絵ってこんなにも濃ゆいのか!!と、展覧会の内容にはあんまり関係ない感想が残ることになってしまいました。うう~む、しまったなりΣ(TωT;) 。
展覧会のハシゴをする際には食べ合わせにご注意を(笑)!あ、水彩画展は素晴らしかったですよー♡
ルーベンスの代表作が来てるわけではないので「どーなんだろうな~(商業的に(^_^;))」と思ったんですが、その辺をちゃんと工夫した、ちょっと面白い展示になってました。
絵の売りはルーベンス10点。
私はルーベンスって実を言うとあんまりシュミぢゃないんですが(なんちゅーか、ししむら!って感じのお肉の表現がですね…そのぅ、ヘモグロビン万歳!って感じでですね…。この人の絵を見るたびに関係ないのに「しぼうのカタマリ…」と呟かずにはいられない…。いや「脂肪の塊」だって、あれは褒め言葉なわけですが(^_^;))世間一般では「薔薇色の肌」と絶賛されてるわけで、あくまで個人の感想です。好きな人ごめんなさい。ともあれ、ツレの希望だったのでお伴して覗いてみました。
いわゆる有名作品、目玉作がないせいか、そんなに混雑してはいません。タダチケットばらまいた主催者側としては不本意かもですが、見る側としては快適です。なによりこの展覧会、「侯爵家の宮殿」を模した展示になってるんです。宮殿が混みこみじゃ雰囲気台無しになっちゃいますしね~( ´ω`)
目新しかったのは、天井画がちゃんと天井に飾ってあったこと!
私はこーゆー展示、初めて見たので新鮮でした。実際の感じを掴めていいな、と思ったものの…はっ!首疲れる…(ノω・ 。)往時の人たちも同じだったんでしょうか。それとも装飾の一つとしてしか見ていなかったのかなぁ。宮殿の天井の方が高いんじゃないかとも思うし…。
そして宮殿感満載な家具調度も展示されてるわけですが…あああ、あっちもこっちも金ピッカピカだああ(((((((゚ω゚;)。
今回の私的収穫は何より「リヒテンシュタインの場所を覚えたこと」だったりしました。
なんでかリヒテンシュタインはフランスのご近所さんだと思ってたんですが(ルクセンブルクと混ざってた…恥)オーストリアとスイスの狭間なんですね。神聖ローマ→ハプスブルク帝国のなかにあった、文化的にはドイツ系かなと。で、言わずもがなですが、とーーーっても小さい国です。会場にあった年表を見ても、ヘリウム入りのオツムには分かりにくい、フクザツな歴史を持った国です(国連加盟が1990年代だったことにもビックリ)。
常に大国の側にありながら、縄張りを主張し続けるにはどうすればいいか。
軍事力では到底敵わないし…、そうだ!文化力だ!…ってわけで出来たのがこのコレクションだったのではないかと強く思いました。日本のご近所さんでもありますよね、そんな国。国土はちっちゃいけど、お前んとこよりいいもん持ってるんだぜぇ!って。王権の正当性を証明するのに、どんなに美術品が強大な力を持ちうるのか。美術品が武器たり得るという…。そう考えるとアルプスの山に囲まれながら、遠く美術品を集め続けた歴代リヒテンシュタイン侯爵の意地を感じずにはいられません。コレクションは豪華絢爛ですが、なんだか切ない気持ちになりました。
戻って展示物の話。
メインはポスターにも使われているルーベンスの子供の肖像画ですが、出口付近にも子供の肖像画があります。フリードリヒ・フォン・アメリングの『マリー・フランツィスカ・リヒテンシュタイン侯女 二歳の肖像』。19世紀の絵ですが、この寝顔がとっっってもかわいいです (〃゚ω゚〃)!無名の作家とはいえ、私はこっちの絵押しです。この絵を最後に飾っているのも「平和が一番」って感じで良かったですよー。
もう一点、絵葉書欲しいな~と思ったのは、クリストファーノ・アッローリの『ホロフェルネスの首を持つユディト』。首を掻き切った凄絶さはあんまり感じられませんが、こーゆー強気な表情は個人的にすごくツボ!…でも絵ハガキありません (・ω・。`)そうさ!どうせ私が欲しい絵ハガキはないジンクスさ!…くぅぅっ。
で、一周した感想といえば「………目に痛いよぅ……… (ノω;`)」
その前にハシゴで『巨匠たちの英国水彩画展』に寄っていたので、水彩化した目には油絵が一際強力にどどーんと押してきましてですね…(金ピカ度も高いし(^_^;))。油絵ってこんなにも濃ゆいのか!!と、展覧会の内容にはあんまり関係ない感想が残ることになってしまいました。うう~む、しまったなりΣ(TωT;) 。
展覧会のハシゴをする際には食べ合わせにご注意を(笑)!あ、水彩画展は素晴らしかったですよー♡
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