やさぐれ漫画描き、広枝出海のブログです。 創作同人情報、美術展やら映画感想など 獺祭状態でつらつら書きたいな~、と。 カワウソは取った魚を祭るように陳列するそうですが、散らかしているだけとは言ってはいけないお約束(^_^;) 無断転載はどうぞご遠慮下さいませ<(_ _)>
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映画『宇宙人ポール』を見ました。
『宇宙人ポール』(グレッグ・モットーラ監督 2010年アメリカ・イギリス合作)を見ました。
もっとB級B級した映画かと思ってましたが、ややや!B級も煮つめれば良作になっちゃうんですね。すっごく、面白かったです (〃゚ω゚〃)!
どうみてもぱっとしない、オタクの見本のようなグレアムとクライブはイギリス人で仲のいいSF作家とその挿絵画家。
アメリカのコミコン(米国版コミケというか。コミケよりもっと商業色が強い感じ)ついでに憧れのロズウェル名所巡り(笑)で米国観光を満喫していたが、そのロズウェルでまさかの「本物」宇宙人に遭遇してしまう。「ポール」と名乗るその宇宙人は、噂のエリア51からまさに脱走中と言い、捕まれば自分は殺されてしまうのだと二人に逃亡の手助けを頼みこむ。
こうして話は仕方なくの巻き込まれ型ロードムービーに。
追手はお約束のCIA風黒服の上司に、任務が宇宙人追跡とは知らされない部下二人(但しおマヌケ)。逃避行中に出会った進化論全否定の超保守派キリスト教徒(アメリカだなぁ)の女性をも道連れに、一同はポールの目的地へと向かうのだが…。
ストーリー自体はシンプル、王道ですが、小ネタがいちいち凝ってます。
宇宙人ものの映画ってメジャーどころくらいしか見てませんが、それでも「ああぁ~」と微笑しちゃうパロディの数々。ラスボスに至っては、やっぱこの人なんだ!ともはや感動モノでした(ネタバレなので伏せますが、よく出演OKしたものだと。 笑)私ですら笑える小ネタが一杯だったので、SFマニアならツボの嵐なのでは…。
英米合作故なのか、アメリカン度も濃厚です。
特に超保守派キリスト教の彼女がポールを見て恐怖のあまり讃美歌を絶唱し始めるとか「ああ~、実際いそう~~」って感じです。あと、キャンピングカー専用の宿(モーテルというか…キャンプ場みたいな?)これは日本じゃありえないなぁ、と妙なところで感心。それから主人公二人が事あるごとにホモ疑惑を掛けられてるのが何とも…。ポールにまで突っ込まれてるし(笑)。アメリカでは男二人連れってだけでそう見られるものなのか、それともこの二人がホモホモしく見えたから?日本じゃここまでロコツに怪しまれないと思うんだけどなあ。ちょっと謎でした(;´ω`)
でも、細部の笑えるポイントも良かったですが、ちゃんと感動ポイントも抑えてて、そこが何よりも良かったです。
「ポール」の名前の由来はと言えば、実は宇宙船が墜落するときに巻き添えで死なせてしまった犬の名前。冒頭でそう説明が出て「えええー!わんこ酷いー!!」と思ったら、ちゃんと伏線になってて素敵なラストへと繋がります。ちょっとじわっとしちゃいました。いい話なのでこの辺は是非映画で是非♡最後の最後でのどんでん返しにも余念がありません。
そして私はCGってどこまでも作りもの感がしてあんまり好きじゃないんですが、このポールのヴィジュアルは別格!特に眼差しが!造形的には典型的グレイなんですが、妙~にかわゆい!性格は下ネタ好きの口の悪いオヤヂそのものなのに、瞳がまるで子犬のよう …(〃゚ω゚〃)実に表情豊かです。この映画で感動できたのはこの眼差しのせいかと。担当したひと、うっまいなぁ~。
丁度この映画を観る前に『エリア51~世界でもっとも有名な秘密基地の真実~』という本を読んだとこでした。…なので余計に、ファンタジーはやっぱりハッピーエンドに限るな~、と。
下ネタ満載なので、お子様にはアレな映画ですが(; ゚ ω゚)大人の良質なファンタジー映画ですよー。
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